2025 ASCO Annual Meetingに参加しました

2025年も世界中のがん専門医が注目する大きな学会「ASCO(アメリカ臨床腫瘍学会)」が、5月30日から6月3日までアメリカ・シカゴで開催されました。


世界中の医師や研究者が集まり、最新のがん治療に関する情報を共有する場です。


私は今年もこのASCOに参加し、特に肺がんに関する発表に注目してきました。


2025年のASCOでは、肺がんに関する発表(セッション)はやや少なめだった印象です。


しかし、数としては多くなくても注目すべき内容(二重特異性抗体や併用療法の開発)がいくつもありました。


また、印象的だったのは、中国からの発表が非常に多かったことです。


オーラル発表だけでなくポスター発表でも、中国からの報告が目立ち、アメリカや日本ではまだ承認されていない新しい薬の情報が数多く紹介されていました。


中国では、がん治療薬の研究開発や臨床試験が非常に活発に行われていることが実感できました。


今回の学会を通じて、日本ではまだ承認されていない薬剤や、開発すら始まっていない治療法が増えてきているという現実に、改めて危機感を覚えました。


海外ではどのように診療ガイドラインが更新されていくのか、そしてその変化に日本がどのように対応していけるのかが重要です。


日本の診療ガイドラインや臨床現場が、世界の進歩に取り残されないように情報をキャッチアップし、日本国内でも新しい薬の開発が進むよう、積極的に働きかけていく必要があると強く感じました。

田中

こんなに多くの方ががん医療に携わっていることに驚きます
今年もセッションが行われる会場内はとても寒く、〇ルトラ 〇イト ダウンが活躍しました
いろんなところに「ASCO シンボル?マーク」があります

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