2022年6月3日から7日まで開催された米国臨床腫瘍学(ASCO 2022)に3年ぶりに参加しました。私個人的には、2年4か月ぶりの海外です。
まずは、出入国についてです。
出発の際には、日本出国1日以内に実施したPCR検査結果や誓約書などを専用webサイトに登録することで、スムーズに出国できました。帰国の際には、米国の出国72時以内に実施したPCR検査結果の陰性証明など必要な情報を「My SOS」というアプリに登録します。これが青信号になることで、スムーズに帰国できるようでした。(私の場合、飛行機を降りて18分程度で帰国できました)
帰国時の米国でのPCR検査結果が陽性になると、飛行機に乗れないだけか、どこでどのように過ごすのか、またその費用は…など、ある意味ギャンブル性のある旅でした。
米国の状況はというと、
食事代やタクシー代など物価高になっている状況と、円安の影響で、今は仕事以外では海外に行くメリットはなさそうに感じました。
持っていた現金(ドル)を消費しようとしましたが、アメリカはキャッシュレスが加速しており、現金不可のお店が増えています。今回は、現金が使えるお店探しも苦労しました。
さて、今回の学会のASCO 2022は、現地参加とWeb参加で42,600人の参加がありましたが、73%が現地参加しており、COVID-19からの復旧が進んでいるように思いました。
アメリカをはじめ各国の多くの肺がん治療を専門とする腫瘍内科医たちと久々に対面で会うことができました。お互いに、昔のようなハグはしないものの、実際に再会したことを喜び合いました。
また、COVID-19の予防に関する考え方は、国や地域で差があるように感じました。
米国の方は既にマスクは着用しておらず、「COVID-19は忘れた」と言う感覚のようで、科学の力で、COVID-19はもはやただの風邪と言う考えの様でした。
欧州の方は、約半数がマスクをしています。しかしここも、欧州の北や南など地域や国で考え方が分かれている気がしました。
アジアの方は、オセアニアも含め、常にマスクをしています。
欧米の方は、室内やバスの中など、限局的なマスクの着用方法でしたが、それに対し、アジアの方は、屋外でも常にマスクしています。ここにも科学に対する考え方やCOVID-19の捉え方に地域格差を感じました。
さて、ASCOなどで得てきた知識は、動画などで紹介していきたいと思います。
瀬戸