9.(退職していたがん経験者が)働き始めたいときに役立つ知識 と情報


  • [公開日]2017.05.04
  • [最終更新日]2017.05.04

 再就職をしたり、新たに就職しようとする場合は、体調を十分整えて、無理をしない範囲で、治療生活を支えてくれた家族の理解と協力を得て臨みましょう。働き方としては、正社員、パートタイマー、アルバイトなどがあります。正社員という働き方に加え、有期契約社員、派遣社員といった方法もあります。また、在宅で仕事をする在宅ワークという働き方もあります。

体調を考えて求職活動をする

 体調を優先し、これまでの働き方や自分自身を振り返り、何ができるか、生かせる技能や資格は何か、どんな仕事をしたいか、働き方は、勤務地は、給料は、通院に支障はないか、仕事はどの程度までできるか、勤続日数や勤務時間はどの程度まで可能か、残業はできるか、などをよく考えて求職活動をすることになります。就職に役立つ知識や技能を身に着けてから、という方法もあります。

 雇用保険の失業手当(正しくは基本手当)の受給の延長手続きをしていた人は、延長の理由が終わったことをハローワークに届け出て、手当の支給を受けながら求職活動をすることになります。基本手当が受けられないパートタイマーであった人などは、スキルアップをめざす職業訓練(求職者支援制度)を受けてから、という方法もあります。治療をしたけれど障害を持つ身になったという人は、障害の程度に見合った仕事の仕方などの支援を受けてから、ということになります。

配慮してもらいことがあれば、面接で伝える

 求人先は、住所地を管轄しているハローワークへ行って、希望する労働条件などを「求職申込書」に記載し、相談を受けながら見つけることになります。職場で配慮してもらいたいことなどがあれば、その内容を具体的に記載しておきましょう。新聞や求人誌などでも見つけることができます。「ハローワークインターネットサービス」のホームページも役立ちます。

 面接では、たとえば仕事の内容や職場の環境、勤務時間、出退勤の時刻、通院、支援機器の使用などで何らかの配慮やサポートをしてもらいたいことなどがあれば、治療歴のことを伝えておいたほうがよいと思います。採用が決まったら、仕事の内容や雇用条件などを確認し、口約束ではなく書面(労働条件通知書など)でもらっておくことが必要です。 

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