概要
一般名 |
キザルチニブ塩酸塩 |
商品名 |
ヴァンフリタ |
治験薬コード |
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一般名英語表記 |
QUIZARTINIB |
商品名英語表記 |
VANFLYTA |
種類 |
FLT3阻害剤 |
投与経路 |
内服 |
適応がん種 |
FLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病 |
特徴
急性骨髄性白血病の約30%において、細胞の生存や増殖に関わるFLT3遺伝子の変異が見られます。変異には二種類あり、遺伝子内縦列重複(Internal Tandem Duplication:ITD)変異と、チロシンキナーゼドメイン(Tyrosine Kinase Domain:TKD)変異があり、前者の方が割合としては多く存在します。
ヴァンフリタは、ITD変異のあるFLT3受容体を選択的に阻害する低分子化合物で、変異によって活性化したFLT3のシグナルを遮断することによって、がん細胞の増殖などを抑えると考えられています。
効能・効果
FLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病
用法及び用量
〈未治療のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病〉
通常、成人には寛解導入療法としてシタラビン及びアントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤との併用において、地固め療法としてシタラビンとの併用において、キザルチニブとして1日1回35.4mgを2週間経口投与し、寛解導入療法及び地固め療法の投与サイクル数に応じて投与を繰り返す。その後、維持療法として、キザルチニブとして1日1回26.5mgを2週間経口投与し、それ以降は1日1回53mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
〈再発又は難治性のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病〉
通常、成人にはキザルチニブとして1日1回26.5mgを2週間経口投与し、それ以降は1日1回53mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
重大な副作用
QT間隔延長、心停止、心室性不整脈
参考リンク
https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291060