ターゼナ(タラゾパリブ)


  • [公開日]2024.07.05
  • [最終更新日]2024.07.25

概要

一般名 タラゾパリブ
商品名 ターゼナ
治験薬コード
一般名英語表記 Talazoparib
商品名英語表記 Talzenna
種類 分子標的薬
種類 EML4-ALK
投与経路 経口投与
適応がん種 去勢抵抗性前立腺癌, HER2陰性再発乳癌

特徴

ターゼナはDNA修復、細胞死および分化制御などに関与している物質であるPARPを阻害することで一本鎖切断を担う塩基除去修復を妨げます。これにより修復されないDNAの一本鎖切断は、DNA複製の過程で二本鎖切断に至りますが、相同組換えができないがん細胞(BRCA遺伝子変異がんなど)では、二本鎖切断を修復できずアポトーシスに至ります。

その結果、がん細胞の増殖が抑制され、抗腫瘍効果を表すとされています。

効能・効果

BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌
がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌

用法及び用量

・BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌
エンザルタミドとの併用において、通常、成人にはタラゾパリブとして1日1回0.5mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
・がん化学療法歴のあるBRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌
通常、成人にはタラゾパリブとして1日1回1mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

骨髄抑制、間質性肺疾患、血栓塞栓症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291081

×

会員登録 ログイン