ロズリートレク(エヌトレクチニブ)


  • [公開日]2022.07.19
  • [最終更新日]2022.07.21

概要

一般名 エヌトレクチニブ
商品名 ロズリートレク
治験薬コード RXDX-101, NMS-E628
一般名英語表記 Entrectinib
商品名英語表記 ROZLYTREK
種類 チロシンキナーゼ阻害剤
投与経路 内服
適応がん種 NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌、ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌

特徴

ロズリートレクは、NTRK及びROS1の融合(転座により他の遺伝子がくっついた)遺伝子からできる融合タンパクによる細胞の異常な増殖活性を、選択的に阻害する薬剤です。特にNTRK融合遺伝子は、がん全体に占める割合は少ないものの、様々な希少がんや小児がんで確認されています。NTRK融合遺伝子をターゲットとしたロズリートレクは、がん種の縛りなく承認が取れており、MSI-Highの固形がん(成人)を対象にしたキイトルーダに次ぐ二番目の臓器横断的承認薬です。

効能・効果

NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌
ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌

用法及び用量

〈NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌〉
通常、成人にはエヌトレクチニブとして1日1回600mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
通常、小児にはエヌトレクチニブとして1日1回300mg/m2(体表面積)を経口投与する。ただし、600mgを超えないこと。なお、患者の状態により適宜減量する。

〈ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉
通常、成人にはエヌトレクチニブとして1日1回600mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

心臓障害、QT間隔延長、認知障害・運動失調、間質性肺疾患

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291430

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