ネクサバール(ソラフェニブ)


  • [公開日]2017.08.16
  • [最終更新日]2017.09.19

本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ソラフェニブ
商品名 ネクサバール
治験薬コード
一般名英語表記 Sorafenib
商品名英語表記 Nexavar
種類 分子標的薬
マルチキナーゼ阻害薬
種類 VEGFRPDGFR、Raf
投与経路 内服
適応がん種 ・腎細胞癌
・肝細胞癌
・甲状腺癌

特徴

ネクサバールは、セリン、スレオニン・キナーゼ(リン酸化酵素)であるRafや受容体型チロシン・キナーゼであるVEGFR、PDGFRの働きを抑える薬です。様々なキナーゼを阻害するため、「マルチキナーゼ阻害剤」と呼ばれます。RafはEGFR(上皮成長因子受容体)のシグナル伝達を担っており、活性化されると細胞増殖を促進します。VEGFRやPDGFRは血管新生に関わっており、活性化されると血管新生が亢進されます。ネクサバールは、がん細胞の増殖や血管新生などを複合的に抑えることで抗腫瘍効果を示します。

効能・効果

・根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
・切除不能な肝細胞癌
・根治切除不能な甲状腺癌

用法及び用量

通常、成人にはソラフェニブとして1 回400mgを1 日2 回経口投与する。なお患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

手足症候群、剝脱性皮膚炎、中毒性表皮壊死融解、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑ケラトアカントーマ、皮膚有棘細胞癌、出血、劇症肝炎肝機能障害黄疸間質性肺炎高血圧クリーゼ、可逆性後白質脳症症候群、心筋虚血、心筋梗塞、うっ血性心不全、消化管穿孔、出血性腸炎、虚血性腸炎、白血球減少、好中球減少、リンパ球減少、血小板減少、貧血、腎不全、ネフローゼ症候群低ナトリウム血症アナフィラキシー、横紋筋融解症、低カルシウム血症

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291017F1

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