レンビマ(レンバチニブ)


  • [公開日]2022.07.19
  • [最終更新日]2022.07.25

概要

一般名 レンバチニブ
商品名 レンビマ
治験薬コード E7080
一般名英語表記 Lenvatinib
商品名英語表記 Lenvima
種類 キナーゼ阻害剤
投与経路 内服
適応がん種 〈レンビマカプセル4mg〉根治切除不能な甲状腺癌、切除不能な肝細胞癌、切除不能な胸腺癌、がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌
〈レンビマカプセル10mg〉根治切除不能な甲状腺癌、切除不能な胸腺癌、がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌

特徴

がん細胞は、はVEGF血管内皮細胞増殖因子)やFGF(線維芽細胞増殖因子)等を放出することで、血管内皮細胞のVEGF受容体(VEGFR)やFGF受容体(FGFR)を活性化させ、無秩序に血管を作り(血管新生)、栄養や酸素を取り入れています。レンビマは、この血管新生を誘導するVEGFRやFGFRを阻害することにより、がんの成長を妨げる働きがあるとされています。
さらに、レンビマはがん細胞上のRETやFGFRなどの受容体型チロシンキナーゼを阻害することにより、がんの増殖に寄与しているシグナル伝達を抑制する働きも期待されています。

効能・効果

〈レンビマカプセル4mg〉
根治切除不能な甲状腺癌、切除不能な肝細胞癌、切除不能な胸腺癌、がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌

〈レンビマカプセル10mg〉
根治切除不能な甲状腺癌、切除不能な胸腺癌、がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌

用法及び用量

〈レンビマカプセル4mg〉
切除不能な肝細胞癌:通常、成人には体重にあわせてレンバチニブとして体重60kg以上の場合は12mg、体重60kg未満の場合は8mgを1日1回、経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

〈レンビマカプセル4mg/10mg〉
根治切除不能な甲状腺癌、切除不能な胸腺癌:通常、成人にはレンバチニブとして1日1回24mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
がん化学療法後に増悪した切除不能な進行・再発の子宮体癌、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌:ペムブロリズマブ遺伝子組換え)との併用において、通常、成人にはレンバチニブとして1日1回20mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

高血圧、出血、動脈血栓塞栓症、静脈血栓塞栓症、肝障害、急性胆嚢炎、腎障害、消化管穿孔・瘻孔形成・気胸、逆性後白質脳症症候群

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291039

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