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ハーセプチン(トラスツズマブ)


  • [公開日]2017.08.16
  • [最終更新日]2019.09.20

本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 トラスツズマブ
商品名 ハーセプチン
治験薬コード
一般名英語表記 Trastuzumab
商品名英語表記 HERCEPTIN
種類 分子標的薬
種類 HER2ヒトモノクロナール抗体
投与経路 注射
適応がん種 ・HER2過剰発現が確認された乳がん
・HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃がん

特徴

ハーセプチンは抗HER2抗体という分子標的薬の一種です。
悪性度の高い腫瘍細胞に多く発現するHER2という受容体とがん細胞増殖因子が結合するのを阻害し、細胞の増殖を抑える抗腫瘍薬です。

HER2は細胞の増殖シグナルに関与する受容体で、乳がんや胃がんの一部で正常より過剰に発現している場合、がん細胞の増殖が速く、治療に対する反応が乏しいことがわかっていました。

ハーセプチンはHER2受容体に結合し、細胞障害性T細胞という免疫に関わる細胞を呼び寄せて腫瘍細胞を殺すADCCと呼ばれる作用と、抗体が結合することにより補体と呼ばれる物質の力を借りて細胞を殺すCDCと呼ばれる作用によって、HER2を細胞表面に発現している細胞のみを攻撃する薬剤です。

逆に言うと、ハーセプチンはHER2が過剰に発現している場合しか使用することはできません。

2019年2月現在、HER2過剰発現が確認された乳がん、HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃がんに適応があります。

効能・効果

・HER2過剰発現が確認された乳癌
・HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃癌

用法及び用量

・HER2過剰発現が確認された乳がんにはA法又はB法を使用します。
・HER2過剰発現が確認された治癒切除不能な進行・再発の胃がんには、他の抗悪性腫瘍剤と一緒に使用するときにB法を使用します。

A法について
成人に対して1日1回、
初回投与時には4mg/kg(体重)、
2回目以降は2mg/kgを90分以上かけて1週間間隔で点滴静注します。

B法について
成人に対して1日1回、
初回投与時には8mg/kg(体重)、
2回目以降は6mg/kgを90分以上かけて3週間間隔で点滴静注します。

重大な副作用

心障害 
息苦しい、急激に胸を強く押さえつけられた感じ、胸の痛み、冷や汗が出る場合があります

ショック・アナフィラキシー
皮膚のかゆみ、蕁麻疹、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、目と口唇のまわりの腫れ、息苦しさ、動悸、ほてり、意識の混濁などの症状が現れる場合があります

間質性肺炎、・肺障害
階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空咳(からせき)が出る、発熱する場合があります

白血球減少・好中球減少・血小板減少・貧血
あおあざができやすい、歯ぐきや鼻の粘膜からの出血、発熱、のどの痛み、皮膚や粘膜があおじろくみえる、疲労感、動悸(どうき)、息切れ、気分が悪くなりくらっとする、尿が赤い、寒気などの症状が現れる場合があります

肝不全・黄疸肝炎・肝障害
からだがだるくなる、発熱(38℃以上)、皮膚や白目が黄色くなる、食欲がなくなる、吐き気、嘔吐(おうと)、腹痛、発疹、などの症状が現れる場合があります

腎障害
むくみ、高血圧、次郎館、食欲不振、吐き気、頭痛、呼吸が早くなる
けいれん、意識障害、貧血などの症状が現れる場合があります

昏睡・脳血管障害・脳浮腫
手足の麻痺やしびれ、しゃべりにくい、胸の痛み、呼吸困難、片方の足の急激な痛みや腫れなどの症状が現れる場合があります

敗血症
体温が38℃以上もしくは36℃未満になり、一分間に90回以上の心拍数
1分間に20回以上の呼吸などの所見が現れる場合があります

腫瘍崩壊症候群
体内の尿酸が増えたり、カリウムなどの電解質バランスが崩れる場合があります

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291406D3

https://www.ncc.go.jp/jp/ncch/division/pharmacy/pdf/Herceptin.pdf

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