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サイラムザ(ラムシルマブ)

[公開日] 2017.08.16[最終更新日] 2017.08.16

本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ラムシルマブ
商品名 サイラムザ
治験薬コード
一般名英語表記 Ramucirumab
商品名英語表記 Cyramza
種類 分子標的薬
種類 血管新生阻害薬 抗VEGFR2抗体
投与経路 注射
適応がん種 治癒切除不能な進行・再発の胃癌、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、がん化学療法後に増悪した血清AFP値が400ng/mL以上の切除不能な肝細胞癌

特徴

サイラムザは、VEGFR-2(ヒト血管内皮増殖因子受容体-2)モノクローナル抗体と呼ばれる種類の薬になります。がん細胞が成長するためには栄養や酸素が必要ですが、これらを取り込むために新たに血管を作ろうとします(血管新生といいます)。 がん細胞がVEGF(血管内皮増殖因子)を分泌し、血管内に存在するVEGFR(血管内皮増殖因子受容体)に結合すると血管新生の命令が伝わりがん細胞に血管が引き込まれますが、サイラムザはVEGFとVEGFRとの結合を阻害することによりがん細胞の成長を抑制します。2017年2月現在、治癒切除不能な進行・再発の胃癌、治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌に適応があります。

用法及び用量

1.)治癒切除不能な進行・再発の胃癌 通常、成人には2週間に1回、ラムシルマブ(遺伝子組換え)として1回8mg/kg(体重)をおよそ60分かけて点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。 2)治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌 イリノテカン塩酸塩水和物、レボホリナート及びフルオロウラシルとの併用において、通常、成人には2週間に1回、ラムシルマブ(遺伝子組換え)として1回8mg/kg(体重)をおよそ60分かけて点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。 3)切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌 ドセタキセルとの併用において、通常、成人には3週間に1回、ラムシルマブ(遺伝子組換え)として1回10mg/kg(体重)をおよそ60分かけて点滴静注する。なお、患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

動脈血栓塞栓症、静脈血栓塞栓症、心筋梗塞、脳血管障害、インフュージョンリアクション、消化管穿孔、出血、消化管出血、肺出血、好中球減少症、白血球減少症、発熱性好中球減少症、うっ血性心不全、創傷治癒障害、瘻孔、可逆性後白質脳症症候群、ネフローゼ症候群、蛋白尿、間質性肺疾患

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291429A1
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