アリムタ(ペメトレキセド)


  • [公開日]2017.08.16
  • [最終更新日]2017.09.14

本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 ペメトレキセド
商品名 アリムタ
治験薬コード
一般名英語表記 Pemetrexed
商品名英語表記 ALIMTA
種類 細胞障害性薬
種類 葉酸代謝拮抗剤
投与経路 注射
適応がん種 悪性胸膜中皮腫
非小細胞肺癌

特徴

ペメトレキセドは代謝拮抗薬という薬剤に分類されますが、その中でも葉酸拮抗薬に属する注射用抗がん剤です。細胞のDNAの合成には葉酸というビタミンの1種が必要です。ペメトレキセドはその葉酸の分子構造のよく似た薬剤で、投与すると葉酸と間違って体内に取り込まれ、DNA合成に用いられますが、あくまでも偽物であるため、DNAが合成されずがん細胞はうまく分裂できなくなり死滅に追い込まれます。

同じ葉酸拮抗薬のメトトレキサートが1つの葉酸代謝経路を阻害するのに対し、ペメトレキセドは複数の経路を阻害するため、より強力な抗悪性腫瘍効果を発揮します。2017年2月現在の日本での適応症は悪性胸膜中皮腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌となっています。

効能・効果

悪性胸膜中皮腫、切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌

用法及び用量

1)悪性胸膜中皮腫
シスプラチンとの併用において、通常、成人にはペメトレキセドとして、1日1回500mg/m2(体表面積)を10分間かけて点滴静注し、少なくとも20日間休薬する。これを1コースとし、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

2)切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
通常、成人にはペメトレキセドとして、1日1回500mg/m2(体表面積)を10分間かけて点滴静注し、少なくとも20日間休薬する。これを1コースとし、投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

重大な副作用

白血球減少、好中球減少、ヘモグロビン減少、リンパ球減少、血小板減少、貧血、発熱性好中球減、 汎血球減少敗血症間質性肺炎アナフィラキシー、重度の下痢、脱水、腎不全、中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群

参考リンク

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4229401D1

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