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アフィニトール(エベロリムス)

[公開日] 2017.08.16[最終更新日] 2017.08.16

本ページは株式会社インテリムとオンコロで共同で作成しています。

概要

一般名 エベロリムス
商品名 アフィニトール
治験薬コード
一般名英語表記 Everolimus
商品名英語表記 AFINITOR
種類 分子標的薬
種類 mTOR
投与経路 内服
適応がん種 ・腎細胞癌 ・神経内分泌腫瘍 ・乳癌 ・腎血管筋脂肪腫 ・上衣下巨細胞性星細胞腫

特徴

アフィニトールは、セリン、スレオニン・キナーゼ(リン酸化酵素)であるmTORの働きを抑える薬です。mTORは、EGFR等の成長因子受容体(受容体型チロシン・キナーゼ)のシグナル伝達を担っています。mTORは、細胞周期に関わるたんぱく質の合成を調節しており、活性化されるとタンパク質の合成が開始され、細胞増殖が促進されます。アフィニトールはこの働きを抑えることで抗腫瘍効果を示します。

効能・効果

・根治切除不能又は転移性の腎細胞癌 ・神経内分泌腫瘍 ・手術不能又は再発乳癌 ・結節性硬化症に伴う腎血管筋脂肪腫 ・結節性硬化症に伴う上衣下巨細胞性星細胞腫

用法及び用量

1)腎細胞癌、神経内分泌腫瘍、結節性硬化症に伴う腎血管筋脂肪腫の場合 通常、成人にはエベロリムスとして1 日 1 回10mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。 2)手術不能又は再発乳癌の場合 内分泌療法剤との併用において、通常、成人にはエベロリムスとして1 日 1 回10mgを経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。 3)結節性硬化症に伴う上衣下巨細胞性星細胞腫の場合 通常、エベロリムスとして3.0mg/m2を 1 日 1 回経口投与する。なお、患者の状態やトラフ濃度により適宜増減する。

重大な副作用

間質性肺疾患、感染症、腎不全、高血糖、尿病の発症又は増悪、貧血、ヘモグロビン減少、白血球減少、リンパ球減少、好中球減少、血小板減少、口内炎、アナフィラキシー、急性呼吸窮迫症候群、肺塞栓症、深部静脈血栓症、悪性腫瘍(二次発癌)、進行性多巣性白質脳、BKウイルス腎症、血栓性微小血管障害、肺胞蛋白症、心嚢液貯留

参考リンク

http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4291023F1
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