エタノール注入療法


  • [公開日]2016.11.21
  • [最終更新日]2017.10.12

エタノール注入療法とは、がんの病巣部にアルコールの一種であるエタノールを注入して、がん細胞を壊死させることを目的とした治療法です。経皮的エタノール注入療法(PEIT)では、腹部にPEIT針という長い針を刺し、その先からがん組織に直接純度100%のエタノールを注入します。がん組織の正確な位置は超音波で測ります。腫瘍に直接注入して壊死させる作用と、血管に注射して腫瘍に送られている養分を抑えるという、2つの作用があります。

当初は肝臓の腫瘍に対する治療法として始めれました。患者さんの負担も少なく安全性も高いので、肝臓がんの治療法では代表的な治療法ですが、がんの直径が3cm以下で個数が3個以下の比較的早期の肝臓がんに有効です。最近では、甲状腺の腫瘍や二次性副甲状腺機能亢進症といった病気の治療にも広がってきています。

作成:株式会社インテリム
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