本試験は、免疫活性を有するアゴニスティック抗体(4-1BB抗体またはOX-40抗体)の単剤及び併用時の安全性と有効性を確認する臨床試験です。

<一般的な説明>

試験概要

免疫活性を有するアゴニスティック抗体である4-1BB抗体ウトミルマブおよびOX-40抗体PF-04518600の単剤および併用使用時の安全性と有効性を確認する第1臨床試験です。

治験薬剤の説明

◆ウトミルマブ
Utomilumab(ウトミルマブ)は4-1BB抗体です(別名CD137抗体)。4-1BBは、がんと闘う多くのT細胞表面に発現するたんぱく質受容体で、4-1BBに4-1BBアゴニスト(4-1BBを活性化するタンパク質)が結合すると、T細胞が刺激されて増加することが観察されており、そのため、がん細胞を攻撃して死滅させる免疫反応が加速されると考えられています。Utomilumabは、4-1BBアゴニストと同じ作用を有します。ウトミルマブと免疫チェックポイント阻害剤との併用療法試験が進行しており、免疫チェックポイント阻害剤は別のシグナル経路に作用し、自己免疫システムを制御するがん細胞からのシグナル伝達を遮断することで効果を発揮すると考えられています。このシグナル伝達を遮断することにより、自己免疫システムががん細胞を攻撃するとみられています。

◆PF-04518600
PF-04518600はOX40抗体です。OX40も4-1BBと同じくT細胞表面上に発現するタンパク質受容体で、OX40にOX40アゴニスト(OX40を活性化するタンパク質)が結合すると、T細胞が刺激されて増加することが観察されており、そのため、がん細胞を攻撃して死滅させる免疫反応が加速されると考えられています。PF-04518600は、OX40アゴニストと同じ作用を有します。
図1

主な参加条件等

この試験の対象となりうる方

  1. 20歳以上の方
  2. 肝細胞がん,悪性黒色腫,淡明細胞型腎細胞がん,頭頸部扁平上皮がん,非小細胞肺がん,悪性黒色腫,膀胱がん(尿路上皮がん),胃がんまたは子宮頚部扁平上皮がん患者であり,標準療法を忍容できない場合,あるいは標準療法が確立されていない方
  3. ECOG PS(パフォーマンスステータス) 0又は1の方

この試験の対象とならない方

  1. ステロイド治療を必要とする症候性のCNS転移(脳転移等)
  2. HIV、活動性HBVおよびHCVを有する方

臨床試験公開情報

ClinicalTrials.gov Identifier : NCT02315066(最終更新日2016/8/12)詳細はコチラ
JapicCTI-No. : JapicCTI-163253(最終更新日2016/5/13) 詳細はコチラの検索画面にてJapicCTI-No.に「163253」と記載してください。

治験概要

特定の局所進行または転移性の癌患者を対象としたPF-04518600の単独投与またはPF-05082566との併用投与を検討する,非盲検,用量漸増第1相試験

対象がん種 固形がん(主に非小細胞肺がん、頭頸部扁平上皮がん、悪性黒色腫、トリプルネガティブ乳がん、大腸がん)
フェーズ P1
実施期間 2015年4月 ~ 2018年5月
実施国 日本、米国、オランダ
目標症例 190
状況 募集中
手法 ランダム化,多施設共同,盲検試験
被験薬名 PF-05082566(一般名:Utomilumab、 商品名:—–)、PF-04518600(一般名:—–、 商品名:—–)
種類 ウトミルマブ:免疫活性抗体(1-4BB抗体)、PF-04518600:免疫活性抗体
投与経路 静脈注射

<専門的な説明>

試験概要

特定の局所進行または転移性の癌患者を対象として,MTDおよびRP2Dを決定するために,PF-04518600の単独投与またはPF-05082566との併用投与の用量を漸増し,安全性および忍容性を評価する。 (JAPIC-CTI)

治験薬剤の説明

Utomilumab (PF-05082566)は、4-1BB(別名CD137)と選択的に結合する完全ヒトモノクローナル抗体(mAb)です。4-1BBは、がんと闘う多くのT細胞表面に発現するたんぱく質受容体で、4-1BBアゴニストがCD137と結合すると、T細胞が刺激されて増加することが観察されており、そのため、がん細胞を攻撃して死滅させる免疫反応が加速されると考えられています。前臨床試験においてutomilumabは、T細胞が仲介する免疫反応を強化することで抗腫瘍活性を示しました5,6,7。Utomilumabとチェックポイント阻害剤との併用療法試験が進行しており、チェックポイント阻害剤は別のシグナル経路に作用し、自己免疫システムを制御するがん細胞からのシグナル伝達を遮断することで効果を発揮すると考えられています。このシグナル伝達を遮断することにより、自己免疫システムががん細胞を攻撃するとみられています。(ファイザープレスリリース

anti-OX40 antibody PF-04518600:An agonistic antibody that recognizes the co-stimulatory receptor OX40 (CD134;TNFRSF4), with potential immunostimulatory activity. Upon administration, anti-OX40 antibody PF-04518600 selectively binds to and activates OX40; which induces proliferation of memory and effector T-lymphocytes. In the presence of tumor-associated antigens (TAAs), this may promote a T-cell-mediated immune response against TAA-expressing tumor cells. OX40, a cell surface glycoprotein and member of the tumor necrosis factor receptor superfamily (TNFRSF), is expressed on T-lymphocytes and plays an essential role in T-cell activation.(NCI-dictionary

注意

・試験タイトルに英語記載がある場合、JAPIC等の日本語公開情報に掲載がないことを意味します。
・試験概要の「専門的な説明」は、JAPICやUMINに情報がある場合はそこから、ない場合はClinidcaltrials.govから転記しています。
・薬剤の「専門的な説明」は、開発企業に情報がある場合はそこから、ない場合はNCI(National Cancer Institute)から転記しています。
・専門的な記載を一般の方がわかるよう記載していますが、当社の認識が誤っていることがありますので、必ず実際の公開情報を確かめてください。
・実施医療機関は明記できませんが、実際の公開情報に明記されている場合があります。
・主な参加条件には記載された基準以外にも多くの基準があります。

臨床試験(治験)とは

・当サイトは積極的に日本で実施されている臨床試験情報(治験)を紹介していますが、臨床試験は効果や安全性を確認することが主たる目的となる場合が多く、確立されている治療法を示しているものではありません。参加を検討する際には、臨床試験のリスクとベネフィットをよく理解してください。宜しければ、「もっと知ってほしい薬の開発と臨床試験のこと」をご参照ください。
・その他、「臨床試験記載のルールについて」をご確認ください。

初回作成:可知 健太


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