本ページは、奈良県立医科大学附属病院/治験調整医師 武田真幸医師からの委託による治験広告となります。
また、治験を実施する実施医療機関の審査・承認を受けたものを掲載しております。
この治験への参加について文書で同意いただける方
- 年齢が18歳以上の方
- 非小細胞肺がんと診断されている方
- MET遺伝子エクソン14変異が確認されている方
- テポチニブ、カプマチニブまたはグマロンチニブによる治療後に腫瘍増悪が認められた方
- 免疫チェックポイント阻害剤を含むもしくは含まないプラチナ併用化学療法、ニボルマブとイピリムマブの併用療法で腫瘍増悪が認められた方
- ドセタキセルによる治療で腫瘍増悪が認められた方
- これまでの抗がん剤での治療による副作用の症状がおちついている方
- 全身状態が良好(歩行や軽度の家事が可能等)で、骨髄や肝臓、腎臓などの機能が保たれている方
- (あなたが妊娠可能な女性の場合)適切な避妊を行うことができ、妊娠検査で陰性であった方/(あなたが男性の場合)コンドームを用いた避妊に同意いただける方
この他にも細かな条件がありますので、詳細はお問い合わせ時にご確認ください。

多くの正常な細胞の表面には、細胞の増殖や成長を調整するために必要な信号を細胞内へ伝える役割を果たしているMETというタンパク質があります。METに活性化遺伝子変異が認められた非小細胞肺がんの方に対しては、分子標的薬であるMET-チロシンキナーゼ阻害剤(MET-TKI)という活性化したMETの働きを抑える薬が標準的な治療となります。これらテポチニブ、カプマチニブ、グマロンチニブは、単剤治療(一種類の薬を使用する治療)が標準的な薬物療法として行われます。
しかしながら、MET-TKIが有効であっても、しばらく治療すると、ほとんどの方でがんが再び増殖して薬が効かない状態(獲得耐性)になることが報告されています。このように、MET-TKIの治療中に再びがんが増殖し始める原因としてMET遺伝子に新たな変異(耐性変異)が生じることが報告されています(この様な現象が、先ほど述べた「獲得耐性」と呼ばれる現象です)。

カボザンチニブは、従来のMET-TKIの治療中に耐性変異が生じた方に対して良好な効果を示すことが期待されている新しいタイプのMET-TKIです。カボザンチニブは腎細胞がん・肝細胞がんの患者さんに対して国内において既に承認されている薬です。
今回の治験では、参加可能と判断された全ての患者さんに、治験薬「カボザンチニブ」単剤による治療を受けていただきます。


あなたがこの治験に参加している間のカボザンチニブは武田薬品から無償で提供されます。
ただし、検査(血液検査、尿検査、心電図検査、レントゲン・CT・MRI・PET検査などの画像診断)の費用は健康保険の種類に応じて自己負担分をお支払いいただくことになります。また、入院に関わる費用もあなたご自身の負担となります。

※2: 最終的な判断は治験担当医師がおこないます。
※3: 治験ご同意いただいた場合でも、途中で治験を中止することがございます。