本治験は、外科的手術が難しい膵臓がんと診断され、その後、1回目の抗がん剤(一次化学療法)の治療を受けていても、
治療効果が十分に得られない、または副作用のために化学療法を継続することが難しい患者さんが対象です。
種類を変えて行う2回目の化学療法(二次化学療法)とHIFU※を併用した場合と、二次化学療法を行う場合を比較して、HIFUの安全性や有効性について検討するために実施されます。
※不応または不耐:一次化学療法が効かないか、効きが悪くなること、
または副作用で一次化学療法を継続することが難しくなること
現在、一次化学療法を受けている方は、今後の治験の対象になる可能性がございますので、
詳しい情報をお知りになりたい場合にお問い合わせください。
本治験では、HIFU(ハイフ)という開発中の治療機器(治験機器)を用います。
HIFUを用いた超音波の照射は、膵臓がんの組織を加熱し、壊死させると考えられています。
医師が、がん組織及びHIFU治療部位を観察しながら治療を行います。
手術や放射線治療と違い、本治験の治療装置は「切らない」「被曝しない」「手術できなかった部位へアプローチできる」等のメリットがあると考えられています。
本治験で用いられる治験機器は、美容領域で使用するものとは異なり、がん治療を目的とした治療機器となります。 この治療機器は、高度な技術を用いることで、照射部位を画面でリアルタイムにモニタリングをしながら、患部を選択的に治療できるようにしています。また、膵臓などの体内深部を照射できるようにしています。 なお、治験参加にはメリット、デメリットがございます。 現在治療を担当されている医師と十分にご相談いただき、ご納得いただいた上でご検討ください。
本治験は、一次化学療法に不応又は不耐の切除不能膵臓がんの方が対象となります。
参加される患者さんはHIFU+化学療法のグループ、もしくは化学療法のみのグループに2:1の確率で無作為に振り分けられます。
どちらのグループに入るかは選ぶことはできませんが、どちらのグループに参加しているかは知ることができます。
HIFU+化学療法に振り分けられた方は、1週間に最大2回、膵臓がんの腫瘍に対してHIFUによる照射をおこないます。(1クール:7日間)
2回目の照射は1回目の治療で加熱、壊死が不十分であった部位に対して行います。
また、1クールの目のHIFUの照射が終了してから化学療法を開始します。HIFU治療での1回の治療時間はがんの大きさによりますが30分~1時間程度を予定しています。
2回目の照射は、1クール目のHIFUの照射による加熱、壊死が十分であった場合には実施しません。
化学療法に振り分けられた方は、HIFUの使用はなく、標準的に行われる治療である二次化学療法を行います。
詳細はお問い合わせください。
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