卵巣がんの再発・転移

再発とは、治療により肉眼で確認できる大きさのがんがなくなった後、再びがんが出現することです。転移とは、がん細胞がリンパ液や血液の流れに乗ってほかの臓器に移動し、そこで広がることをいいます。手術や薬物療法を行い、肉眼で確認できる大きさのがんが消えて治ったように見えても、再びがんが現れる再発の危険性があります。

治療が終了しても経過観察が必要で、再発しやすい2年以内は1~3か月程度の短い間隔で行われます。再発・転移した状態になると、治療の目的は完全に治すことから、症状をできるだけ緩和しながら、がんと付き合うことに変わってきます。再発した場合は、薬物療法を行うことになりますが、その効果は初回薬物療法よりも持続期間が短くなることが多く、副作用も強く出る傾向があります。

腹部などに痛みがあるときやつらいとき、不安、不快な症状があるときは我慢せずに、担当医や看護師などに伝えましょう。治療によって再発後も長期生存している患者さんもいます。

また、より効果のある新しい治療法の開発をめざした臨床試験が婦人科悪性腫瘍研究機構や日本臨床腫瘍研究グループを中心に行われていますので、各臨床試験の参加条件を満たせば、開発中の治療を受けることもできます。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい 卵巣がんのこと」より抜粋・転記しております。