再発がんの治療について

治療によって目に見えない状態になった骨髄腫細胞が再び出現することを再発あるいは再燃といいます。再発・再燃しても、新しい薬剤などによる救援療法や移植によって病状が安定することがあります。

多発性骨髄腫では、ボルテゾミブなど新しいタイプの薬の登場で、最初の治療だけで完治する患者さんはいるものの、骨髄腫細胞やM蛋白がなくなったように見えても、多くの患者さんで病気が再発・再燃します。

再発・再燃の治療法は、前の治療を終了、休薬してからどのくらいの期間で再発したかによって変わります。6~12か月以上経ってから再発した場合には一般的に、効果のあった最初の治療をもう一度検討します。65歳未満で、自家末梢血造血幹細胞移植後、長期間病状が安定していた人は、再移植を検討することもあります。

休薬後6か月未満で再発し、M蛋白の増加や貧血の進行、骨病変の出現がみられるときには、ボルテゾミブやレナリドミド、あるいはポマリドミドとデキサメタゾンを含む併用療法を行います。1つの薬物療法が効かなくなったり、再々発したりしたときには、研究段階の新しい治療も含め、種類の異なる薬を使います。 

再発の治療の際にも、骨髄腫による合併症の治療を並行して行うことが重要です。骨の痛みは医療用麻薬や放射線療法によって症状を軽減します。多発性骨髄腫は、再発しても治療をすれば、最初の治療後と同じように、病状が安定することも多くなっています。病状をコントロールしながら、できる限り長い期間、自分らしい生活を続けるためにも、再発治療においても治療の利点と欠点をよく確認し、納得して治療を受けることが大切です。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい 多発性骨髄腫のこと」より抜粋・転記しております。