骨髄異形成症候群とは
血液中の様々な細胞は、骨の中心部にある骨髄という場所で、造血幹細胞から作られます。造血幹細胞は、成長が進むと骨髄系幹細胞とリンパ系幹細胞の2つに分かれ、骨髄系幹細胞からは、赤血球、血小板、また白血球の中の顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)および単球ができ、リンパ系幹細胞からは白血球のうちリンパ球(T細胞、B細胞、NK細胞)が作られます。
骨髄異形成症候群(MDS)は、骨髄系幹細胞に生じた異常が原因と考えられる病気のことで、複数の病態を有します。
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骨髄異形成症候群(MDS)の検査と診断
■血液検査
血液の中の赤血球・白血球・血小板の数が少なくなっているかどうかを調べる検査です。
またMDSでは、血液細胞の成長がうまくいかず、異常な細胞が増えていきます。そのため、顕微鏡検査で血球の形や芽球(幼若な血液細胞)の有無についても確認します。
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骨髄異形成症候群(MDS)の治療
骨髄異形成症候群(MDS)患者さんの治療は、リスク分類にかかわらず、定期的な受診や社会的生活への支援など、一般的な支持療法が重要です。そのうえで、リスクに応じた治療を選択していきます。
低リスクの場合、無症状であれば積極的な治療は行わず、経過観察を続けます。血球減少に伴う症状がある場合には、輸血を基本とした治療により、症状の改善を目指します。
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