胃がんの治療

主な治療方法としては内視鏡治療、手術療法、薬物療法、放射線療法などです。治療方針を決定するフローとしては下記の通りです。

遠隔転移の有無、がん細胞の深達度、リンパ節転移の有無により治療方針は決まり、早期の胃がんであれば内視鏡治療、ステージIII期までの胃がんであれば手術療法、遠隔転移のあるステージIV期は薬物療法が中心の治療方法となります。

内視鏡治療は内視鏡を用いて胃の内側からがんを切除する方法で、切除後も胃の機能が保たれるため食生活への影響も少なく、患者さんの生活の質(QOL)を保てる利点があります。しかし、その適応はがんの深達度が粘膜にとどまっており、リンパ節転移の可能性がない患者にのみ限られます。

内視鏡治療による切除の方法としては2種類あり、内視鏡的粘膜切除術(EMR)と内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)です。ここでは、内視鏡治療の中で主に選択される内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)について下記図で紹介します。

内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は病変に対して特殊な電気メスでマーキングをし、生理食塩水で浮かせた病変を切開し、剥離することで切除する方法です。

患者への負担の少ない治療方法のため、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)後の翌日より飲水、翌々日より五分粥の食事が可能になります。

一方で、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)は治療した部分からの出血、穿孔の危険性があるため治療後1週間は入院が必要です。また、切除部分は人工的な潰瘍となるので、治療後2ヶ月は胃潰瘍治療薬の服用が必要となります。

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