薬物療法の副作用

薬の種類によって、さまざまな副作用が出ます。自分でわかる症状と検査をしないとわからない副作用があり、個人差が大きいことも知っておきましょう。   

子宮体がんの薬物療法には、化学療法(抗がん剤)と黄体ホルモン療法があります。乳がんなどの一部のがんでは、がんに特有のタンパク質を阻害する分子標的薬が開発されていますが、子宮体がんでは、現在、治療に使われている分子標的薬はありません。ここでは抗がん剤の副作用について述べます。

抗がん剤は、同じような化合物でも薬の種類によって副作用は異なり、個人差も大きいことが知られています。また、自覚できる副作用と検査しなければわからない副作用があり、抗がん剤を使ってすぐに現れる副作用と数か月以上経って現れるものがあります。

自覚できる代表的な副作用である吐き気や嘔吐は、制吐剤(吐き気止め)の開発が進み、使い方のガイドラインも整備されています。気にすると起こりやすい面もあるので、あらかじめ制吐剤を使うといいでしょう。また、抗がん剤を使い始めて数か月後に手足がピリピリしたり、痛んだり、腫れたり、水疱が出たりした場合は、末梢神経症状の可能性があります。そのままにしておくと悪化するので、診察を受けましょう。

検査をしないとわからない副作用としては骨髄抑制が重要です。白血球、好中球、血小板、ヘモグロビンなどが減少し、感染や出血、貧血などが起こりやすくなります。抗がん剤を使い始めて1~2週間後から出現します。体調の急変に備えて、対処法や緊急連絡先をあらかじめ確認しておきましょう。なお、副作用が重い場合は治療を中断したり、薬の量を減らしたりして対応します。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい 子宮体がんのこと」より抜粋・転記しております。