化学療法(抗がん剤)について

化学療法は、単独では子宮体がんの治療法にはならず、「術後再発リスク分類」で中リスク群・高リスク群と診断された患者さんの術後補助療法として、あるいは再発した患者さんの治療として行われます。これまで手術に続く治療の選択肢としては、主に放射線療法が行われてきましたが、近年は化学療法が中心になりつつあります。

現在、世界で標準的に用いられているのが、アドリアマイシンとシスプラチンを組み合わせるAP療法です。また、パクリタキセルやドセタキセルがそれぞれ単独で用いられたり、パクリタキセルとカルボプラチンのTC療法、パクリタキセルとシスプラチンのTP療法、パクリタキセルとアドリアマイシンとシスプラチンのTAP療法が行われたりしています。

日本では、特定非営利活動法人 婦人科悪性腫瘍研究機構(JGOG)がAP療法とTC療法、DP療法(ドセタキセルとシスプラチン)を比較する臨床試験を行っており、その結果が出るのを世界が注目しています。

抗がん剤の副作用には、使用後、短時間で現れる過敏性反応(皮膚の赤みやかゆみ、じんましん、腹痛、息苦しさ、咳、胸痛、背部痛、腰痛、動悸、不整脈、血圧の変化、意識低下など)、使用直後から1週間くらいの間に現れる吐き気・嘔吐、1週間から数週間で現れる骨髄抑制(白血球・赤血球・血小板減少)、発熱、腎機能や肝機能の低下、脱毛などがあります。

いずれもあらかじめ知識を持ち、予防薬を用意しておくことで、つらさを抑えたり和らげたりできるので、医師や看護師、薬剤師とよく話し合っておきましょう。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい 子宮体がんのこと」より抜粋・転記しております。