再発・転移

「再発」とは治療により肉眼的に見えなくなったがんが大きくなり、再び見えるようになることです。「転移」とは、最初の治療時でも再発時でもがんが子宮頸部以外に広がった状態です。治療により子宮頸がんが肉眼的にいったん消失した後、①再び子宮に現れた場合、②子宮頸がんの細胞がほかの臓器に飛び、大きくなったことが生検で確認された場合、子宮頸がんの再発と判断されます。

ただし、①は骨盤内局所再発で転移ではなく、②は骨盤外再発(転移)です。はじめて子宮頸がんと診断されたときに、すでにほかの臓器に腫瘍が確認されている場合も転移になります。

多くが5年以内に骨盤内再発する

子宮頸がんの場合、再発の時期は治療後5年以内が80~90%ですが、それ以降にも起こります。大半は骨盤内局所再発ですが、リンパ節や肺、肝臓、骨などに遠隔転移しやすいことがわかっています。そのため治療後1~3年目までは1~3か月ごと、5年目までは6か月ごと、6年目以降は1年ごとに定期的な診察・検査を受けます。

骨盤内局所再発の場合、放射線療法を受けていなければ、放射線療法が試みられ、骨盤外再発では、肺や脳などの転移巣に応じた治療が行われます。いずれも根治は困難なことが多く、がんとつきあいながら生活の質を保つことが重視されるようになります。そのため、がんによる症状を和らげる全身化学療法や緩和ケアが行われます。 

なお、臨床試験に参加できる場合もあるので、担当医に実施の有無や参加の可否を聞いてみましょう。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい子宮頸がんのこと」より抜粋・転記しております。