薬物療法の副作用

子宮頸がんの治療に使われる抗がん剤の副作用は薬の種類によって異なり、また、個人差が大きいのも特徴です。起こりやすい副作用を予想して、あらかじめ、あるいは症状が出始めたら早期に対応できるようになってきています。子宮頸がんの治療では、手術や放射線療法が第1選択になることが多く、薬物療法はその後の選択肢、あるいは放射線療法との組み合わせとして用いられることがほとんどです。

使われるのはプラチン(白金)系の抗がん剤が中心です。保険適用されている抗がん剤と、保険適用外で用いられる抗がん剤があります。がんに特有の分子を阻害して増殖を止める分子標的薬、女性ホルモンの働きをコントロールするホルモン薬は、子宮頸がんの治療には使われていません。抗がん剤の副作用には、症状が自覚しやすいものと、自分ではわからずに検査ではじめて明らかになるものがあります。個人差が大きいことも特徴です。

前者の代表である吐き気や嘔吐は、事前に制吐剤(吐き気止め)を服用することでコントロールできるようになってきました。手足のしびれや痛み、腫れのような末梢神経症状や手足症候群は早めの治療が必要です。どんな副作用が起こるかをあらかじめ知っておけば、対応できることも多く、治療の中断や中止を避けられます。

後者の代表は、白血球や好中球、血小板などが減少する骨髄抑制です。抗がん剤を使い始めて1~2週間で現れ、感染や貧血のリスクが高くなるので注意が必要です。心配なことがあれば、担当医や看護師、薬剤師に相談しましょう。特に外来化学療法を受けている人は体調の変化に備えて、緊急連絡先を把握しておきましょう。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい子宮頸がんのこと」より抜粋・転記しております。