検査と診断

がん検診などでの細胞診検査(PAPテスト)により子宮頸がんが疑われたときには、精密検査としてコルポ診(腟拡大鏡診)、生検(組織診)を行い、子宮頸がんか否かを確定します。また、細胞診と同時にHPV(DNA)検査が行われることもあります。がん検診などにおいて、子宮頸部の細胞を綿棒やブラシなどでこすり取って、正常な細胞かどうかを顕微鏡で観察する細胞診の結果、子宮頸がんが疑われたときに、精密検査が行われます。細胞診の判定は、ベセスダシステムに則って行われます。

なお、30歳以上では、細胞診と同時にハイリスクHPVの感染有無を調べるHPV検査が行われます。30歳未満では、HPVの陽性率は高いものの、自然消滅する可能性も高いため、細胞診で異常がみられた場合にのみHPV検査が行われます。精密検査には、①外来でコルポスコープという拡大鏡を使って子宮頸部粘膜表面を拡大し、細かい部分を観察するコルポ診と、②コルポ診時、あるいは入院して子宮頸部円錐切除術を行い、がんが疑われる部分から採取した組織の標本を顕微鏡で観察する生検があります。これらの検査の結果、子宮頸がんと確定診断されます。

日本では一般にがん検診受診者の約1%に精密検査が必要となり、うち約10%弱に子宮頸がんが発見され、その60%以上は上皮内にがんがとどまっています。

本コンテンツは認定NPO法人キャンサーネットジャパンが出版する「もっと知ってほしい子宮頸がんのこと」より抜粋・転記しております。