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「Remember Girl’s Power !! 2024」Day4:アイドルやアーティストと一緒にがん=ネガティブなイメージと真正面から向き合う唯一無二のライブ! 9年目は過去最高の寄付金額を達成

[公開日] 2024.10.25[最終更新日] 2024.10.25

寄稿(文・写真)乃木 章

日本人の生涯で、2人に1人がかかる身近な病気であるがん。その中でも、国が検診を勧める肺がん、胃がん、乳がん、子宮頸(けい)がん、大腸がんなどは治療法も進歩し、早期発見すれば治る可能性が高いものになっています。 しかし、小児がん、AYA世代(15歳から39歳)のがんに有効な予防、検診方法はなく、これらのがんについては、有効な治療法・治療薬の開発、臨床試験が重要とされています。 啓発対象である若い世代は、がん=ネガティブなイメージが強いため、がん体験者を直視することはもちろん、がんを話題にすることを避ける傾向にあります。実際のがん患者は、治験一つとっても情報の不足から最適な治療を選んだり、同じ悩みを抱える患者同士と悩みを共有したりが難しいです。そこで、がん情報サイト「オンコロ」が2016年から開催しているのが、女性シンガー、アニソン歌手、アイドルを通したがん啓発イベントです。 毎回、ステージでパフォーマンスをするアーティストにしかない発信力を活かした「トーク&ライブ」では、がんと無縁のように見られる10〜20代のアイドルとがん体験者によるトークセッションが大きな反響を集めています。同じくがん患者にとっても同じ悩みを抱えて乗り越えた人たちの体験が支えになる部分も大きいのではないでしょうか。 2024年も通算9回目となる、小児がん・AYA世代(15歳~39歳)のがん、臨床試験(治験)の啓発を目的とする女性アーティストによる日本最大級のチャリティーライブ「Remember Girl’s Power !! (オンコロライブ) 2024」が、東京・池袋で開催されました。 同イベントは豊島区との共催で、株式会社サンシャインシティの協力を得て、9月2日と9月3日は池袋西口公園野外劇場グローバルリング シアター、9月21日と9月22日はサンシャインシティ噴水広場にて開催されました。総合司会は、がんサバイバーでフリーアナウンサーの笠井信輔さんが務めました。
Remember Girl’s Power !! (オンコロライブ) 2024実行委員(がん体験者):清水 公一氏
Remember Girl’s Power !! (オンコロライブ)総合司会:笠井 信輔さん(がん体験者)
寄付付きの優先席はあるものの、いずれの会場もパブリックスペースで、リアルタイムで動画配信もされ、広く一般の方への啓発を目的としていました。

■Day4:9月22日はサンシャインシティ噴水広場で開催

進行アシスタントは、元女性アイドルグループ「AKB48」の増田 有華さんが務め、アイドルグループからは「アイオケ」と「MyDearDarlin'」、「クマリデパート」、アーティストからはPileさん、スペシャルゲストとして舌がんの体験者である歌手の堀 ちえみさん、男性では珍しい乳がん体験者のBro.KORNさんが出演してパフォーマンスを披露しました。
進行アシスタント:増田 有華さん

アイオケ

トップバッターは昨年に続いての出演で、歌・演奏・ダンスが融合した華やかなパフォーマンスが魅力の「アイオケ」。会いにいけるオーケストラ、愛に生きるオーケストラ、アイドルオーケストラ。をコンセプトに、三田 萌日香(Vo.)がリーダーを務め 、根本 流風(Vo.)、JIN(Vo.)、安里 唯(Vo.)、小林 萌夏 (Vo.)、真田 真帆(Vo.)、kurumi(Vn.)、大野 まりか(Sax.)、草凪 美海(Tp.)、ゆゆ・THE・エクスカリバー(Performance)、甘宮 さら(Fl.)の11名からなるアイドルオーケストラユニットです。 2022年8月に豊洲PIT、2024年1月に日比谷野外音楽堂でワンマンライブを開催する等、積極的な活動で着実にファンを増やしています。 同日は、「TRY&GO!」、「最大級 my ラプソディー」、「Catch The Dream」、「戦いのドラム」の4曲を披露してくれました。

■MyDearDarlin'

“令和新時代の王道アイドル”をコンセプトに、2020年1月ステージデビュー。圧倒的なライブパフォーマンスを武器に、東京国際フォーラム、中野サンプラザホール、LINE CUBE SHIBUYAなどを舞台にしたワンマンLIVEを華々しく完遂してきました。 精力的なLIVE活動を経て、2024年6月11日には過去最大規模となる“TOKYO DOME CITY HALL“にてワンマンLIVEを全編バンドセットで開催。着実に成長を遂げ、2024年さらに力を発揮する実力派アイドルグループです。 同日は、「ナノLOVE」、「君色ダイアリー」、「トーキョーガール」、「FLOWER」の4曲を披露してくれました。

■クマリデパート

クマリデパートは2016年に結成し、「世界のこころのデパート」をコンセプトに活動する7人組アイドルグループ。2023年3月には日本武道館単独ワンマンライブ「クマリデパートのおいでよ!日本武道館!」を開催しました。“ご来店いただいた全てのお客様に笑顔と幸せをお届け。”をもとに活動中です。 同日は、「魔法少女Q」、「SUN百6じゅ~GO!日ッチ☆」、「Furniture Girl」、「あみだ☆ふぉーちゅーん」の4曲を披露してくれました。

■Pile

2006年にアジアンドールズオーディションで優勝し歌手デビュー、2010年「ラブライブ!」μ’s 西木野真姫役で声優デビュー、2014年にビクターよりソロデビュー、2015年に声優アワードにて歌唱賞受賞&NHK紅白歌合戦に出演、2017年は自身初の武道館単独ライブを開催しました。2024年は「ラブライブ!」TVアニメ放送10周年記念公演で全世界にてイベント活動中です。 同日は、「Melody」、「Flower Peace」、「素晴らしきSekai」、「⇒ NEXT WORLD ⇒」、「Go My Way」の5曲を披露してくれました。

■スペシャルゲスト:堀 ちえみ

スペシャルゲストは、昨年に引き続き、舌がん・食道がんサバイバーで歌手の堀 ちえみさん。第6回ホリプロタレントスカウトキャラバンで芸能界入りし、1982年3月「潮風の少女」でデビュー。83年に出演したドラマ「スチュワーデス物語」が日本中で大ヒットし、アイドルとして歌にドラマに活躍しました。現在では7児の母となり、テレビ出演の他、教育や食育にまつわるトークショー、音楽活動と幅広く活動中です。 娘さんの励ましで手術とリハビリを乗り越え、今では日常会話だけでなく、ライブを開催できるまでに快復しました。昨年以上に流暢に話しており、会場には親衛隊の皆さんが駆けつけて熱烈な声援を送っていました。 同日は、「FUWARI」、「リ・ボ・ン」の2曲を披露してくれました。

■サバイバーセッション:Bro.KORN(ブラザー・コーン)

サバイバーセッションでは、男性では珍しい乳がん体験者のBro.KORN(ブラザー・コーン)さんが出演。3〜4年間ライヴハウス周りをしながら当時の幻のライヴハウス「新宿ルイード」で3年間超満員の記録を作り、6社のレコード会社からスカウトされ、その後あのWON’T BE LONGの大ヒットにより売り上げ160万枚のミリオンセールスを達成しました。その後、NHK紅白歌合戦初出場を果たし、FNS歌謡祭、有線大賞、TBS音楽祭新人賞等々を受賞。 芸能界での幅広い交友関係をもち、様々なアーティストへの楽曲提供を行い、自らもソウル・ブラックミュージックをはじめ、DISCO・CLUBカルチャーの発展に尽力し、テレビ、LIVE含め様々なシーンで精力的に活動し続けています。 2023年8月、男性が発症する率が全体の1%とされる乳がんのステージ2であることを公表。2024年1月に手術を受けました。その後、復帰LIVEを行い、バブルガム・ブラザーズ結成40周年LIVEを8月からスタートさせています。 同日は生で「WON'T BE LONG」を披露してくれました。

■啓発セッション「AYA世代のがん」胚細胞腫サバイバー:岸田 徹

啓発セッションでは、がん経験者の情報を闘病中のがん患者さんに発信する活動をするNPO法人「がんノート」代表の岸田 徹氏が登壇しました。25歳の時に「胚細胞腫瘍(はいさいぼうしゅよう)」の中の「胎児性がん」という非常に珍しい希少がんを患ったことが判明し、現在は経過観察中の自身の経験を話してくれました。 闘病中、がん治療での経験をブログで発信していた人に勇気づけられたことから、情報発信の大切さを強く認識したそうです。

■共催セッション「東北大学」東北大学:山口 拓洋

チャリティーライブを共催として支える企業や団体を紹介する共催セッションでは、東北大学大学院 医学系研究科・医学部 医学統計学分野の山口拓洋教授が登壇。新しい薬や治療法の有効性と安全性を確認する臨床試験ですが、関わるのは医者や患者、ボランティアだけではありません。コーディネーターやデータマネージャー、医療情報専門家、薬事専門家など臨床試験を支援する研究者が多くいます。 そして、山口先生が所属する医学統計学分野では、臨床試験を支援する研究者の育成と教育をおこなっており、一緒に研究に参画してくれる人材を求めていると呼びかけました。

■閉会式

近畿大学病院がんセンター長 中川 和彦先生
恒例となる中川 和彦先生(近畿大学病院がんセンター長)からの感謝状手渡し、3Hメディソリューション代表取締役社長の滝澤 宏隆氏の挨拶で締めくくられました。4日間で総勢80名に及ぶアーティストが出演し、発表された寄付金額の速報は、現地寄付1,129,484円、物販・寄付付き特典会あわせ2,865,134円でした。
3Hメディソリューション代表取締役社長の滝澤 宏隆氏
閉会式が終わると、アーティストの方々が登壇して、寄付を呼びかける募金活動が実施され、大勢の方が寄付をしてくれました。
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