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「婦人科がんの説明として正しい情報はどれでしょうか?」オンコロ・ワンクエスチョンvol.93

[公開日] 2025.10.09[最終更新日] 2025.10.09

オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン! その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています! ▼オンコロ・ワンクエスチョンの一覧 友だち追加

質問

「婦人科がんの説明として正しい情報はどれでしょうか?」

結果・解説

今回のオンコロ・ワンクエスチョンはクイズ形式で実施しました。本記事では「婦人科がんの説明として正しい情報」として適切な解答と、選択肢それぞれの解説をご紹介します。

オンコロ・ワンクエスチョンの解答

「婦人科がんの説明として正しい情報はどれでしょうか?」という質問に対する適切な選択肢は「がん種によっては遺伝子型を調べることは重要である」になります。 下記のその他の選択肢について、説明と正しい情報をご紹介しますので、ぜひご一読下さい。

選択肢の解説

①「治療による早期閉経には、特に対策する必要がない」…不正解 間違いです。治療で急に閉経状態になると、自然な閉経よりも症状が強く出やすいだけでなく、長期的には骨粗しょう症や心血管疾患のリスクが高まることが分かっています。そのため、ホルモン補充療法や漢方薬、骨を守る薬などを用いて、症状を和らげ、将来のリスクに備える対策が行われます。 ②「がん種によっては遺伝子型を調べることは重要である」…正解 卵巣がんなどでは、BRCA遺伝子に変異がないかを調べることがあります。この遺伝子の情報が分かると、PARP阻害薬のように、特定の遺伝子の特徴を持つがんに高い効果を示す薬が使える可能性があります。また、この情報はご自身の治療だけでなく、血縁者の方が将来の予防策(検診の強化など)を考える上でも重要な手がかりになります。 ③「子宮頸がん・子宮体がんは、どちらも主な原因はHPVである」…不正解 間違いです。子宮頸がんの主な原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)の持続感染で、比較的若い世代に多く、ワクチンや検診で予防・早期発見が可能です。一方の子宮体がんの主な原因は、女性ホルモン(エストロゲン)の関与で、閉経後の世代に多くみられます。 ④「リンパ浮腫は一度発症したら良くならない」…不正解 間違いです。リンパ浮腫は、リンパ液の流れが滞って腕や足がむくむ状態ですが「複合的理学療法」という国際的な標準治療があります。これは、専門家によるマッサージ、弾性ストッキングなどによる圧迫、運動、スキンケアを組み合わせたもので、症状を改善・管理することが可能です。 ⑤「妊娠・出産は絶対に諦めるしかない」…不正解 「絶対に」ではありません。将来子どもを持つことを希望する場合、「妊孕性(にんようせい)温存治療」という選択肢があります。例えば、初期のがんであれば子宮を残す手術を選んだり、抗がん剤治療の前に卵子を凍結保存したりすることで、将来の妊娠の可能性を残せる場合があります。

さいごに

婦人科がんと総称されますが、がん種や遺伝子型によって性質は異なります。今回のオンコロ・ワンクエスチョンのクイズを介して、婦人科がんについて理解を深めていただけたら幸いです。 さらに詳しく学びたいという方は、ぜひ下記のセミナー動画をご視聴ください。

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