オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン！ その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています！ ▼オンコロ・ワンクエスチョンの一覧

質問

「これまでにピアサポートを利用されたことはありますか？」 

結果・解説

がんと診断されたとき、治療が始まったとき、そして治療後の生活において、多くのがん患者さんやご家族の方は、さまざまな不安や悩みを抱えることがあります。 そんなときに、あなたの気持ちにそっと寄り添ってくれる存在が「ピアサポート」です。 今回のオンコロ・ワンクエスチョンでは、そんなピアサポートについてご紹介します。

ピアサポートとは？

「ピア（Peer）」とは、「仲間」を意味する言葉です。ピアサポートとは、がんという同じような経験をした仲間同士で、悩みや不安を分かち合い、支え合う活動のことを指します。 医師や看護師などの医療者には相談しにくいことでも、同じ痛みや苦しみを経験した仲間だからこそ、深く共感し分かり合えることがあります。治療の副作用や仕事のこと、家族とのことなど、実体験に基づいた情報交換ができることも、ピアサポートの大きな特徴です。

どんなピアサポートがあるの？

ピアサポートには、さまざまな形があります。ご自身の状況や気持ちに合わせて、利用しやすいものから探してみてはいかがでしょうか。

• 患者サロン 病院などで開催されていることが多く、予約なしで気軽に参加できる交流の場です。「お茶を飲みながら少しおしゃべりする」といった雰囲気で、がんの種類にかかわらず、誰でも立ち寄りやすいのが特徴です。
• 患者会 特定のがんの種類や、年代、地域など、共通のテーマを持ったがん患者さんやご家族の方の集まりです。定期的な交流会のほか、専門家を招いた勉強会などを開催していることもあり、より詳しい情報交換をしたい方にもおすすめです。
• 電話相談 「誰かと話したいけれど、直接会うのはまだ少し勇気がいる」というときに、気持ちを打ち明けられる窓口です。匿名で相談できるところも多く、今すぐ誰かに話を聞いてほしい、という気持ちに応えてくれます。
• オンラインコミュニティ インターネット上のSNSや専用のウェブサイトなどを活用した交流の場です。時間や場所を気にせず、ご自身のペースで参加できるところが魅力です。同じ病気の仲間を見つけたり、自分の経験を書き込んだりすることができます。 最近ではLINEのオープンチャットで交流できる場も増えてきています。

がん患者さん・ご家族がピアサポートを利用した時期

ピアサポートを利用したことがある方に対し、がん治療のどの段階で利用されたのかお伺いしました。多くの方が治療開始する時期にピアサポートを利用されている結果となりました。

栄養補助食品を利用する理由	割合
診断前	0%
診断後	17%
治療開始時～開始後	43%
治療終了後	10%
経過観察中	14%
再発・転移後	13%
緩和ケア検討時	0%
覚えていない	2%

最後に

ピアサポートは、無理に参加する必要はありません。まずは「こんな場所があるんだ」と知っておくだけでも、心の助けになるはずです。 ご興味があれば、まずはかかりつけの病院のがん相談支援センターで尋ねてみたり、以下のウェブサイトで情報を探したりすることから始めてみてはいかがでしょうか。 ▼国立がん研究センター がん情報サービス「がんの相談」 全国のがん相談支援センターの情報を探すことができます。患者サロンや患者会の情報についても相談できます。 がん相談支援センターについては下記のセミナーで詳細に解説しておりますので、もしよろしければご覧ください。

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