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「妊孕性温存について医師から説明を受けましたか?」オンコロ・ワンクエスチョンvol.61

[公開日] 2025.02.28[最終更新日] 2025.02.28

オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン! その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています! ▼オンコロ・ワンクエスチョンの一覧 友だち追加

質問

「妊孕性温存について医師から説明を受けましたか?」 

結果・解説

がんと診断された時、治療のことだけでなく、将来子どもを持つ可能性について不安を感じる方もいるのではないでしょうか。近年、がん治療の進歩とともに、治療後の妊孕性(妊娠する力)を温存する技術も発展してきました。 今回のオンコロ・ワンクエスチョンでは、がん治療と妊孕性温存について、医師から受ける説明、女性と男性それぞれの妊孕性温存方法などを解説します。 また、これらをまとめて分かりやすく解説いただいているセミナー(約30分)もございます。ぜひこちらのセミナーも併せてご覧ください。

\【妊孕性とは?】がんでも子どもをあきらめない/

医師からの説明:妊孕性温存の重要性

妊孕性温存とは、将来、子どもを授かる可能性を残しておくための医療技術です。がん治療などの影響で妊娠する力が低下する可能性がある場合に、卵子や精子、卵巣組織などを凍結保存しておくことで、治療後に妊娠を試みることができるようにします。 がんに罹患した年齢や、治療内容によっては、将来の妊娠に影響を与える可能性があります。そのため、医師は患者さんの年齢やがんの種類、治療方法などを考慮し、妊孕性温存の必要性を説明します。 説明では、以下の内容が含まれることが一般的です。 ・がん治療が妊孕性に与える影響 ・妊孕性温存の方法(卵子凍結、精子凍結、卵巣組織凍結など) ・各方法のメリット・デメリット ・費用や期間 ・将来の妊娠の可能性 これらの情報を基に、患者さんはご自身の状況やご希望に合わせて、妊孕性温存を行うかどうかを検討していただくことになります。 なお、すべてのがん治療で妊孕性が低下するわけではないため、がんの種類や患者さんのご年齢によっては妊孕性温存について医師から説明がされない場合もあります。今回のオンコロ・ワンクエスチョンで、「医師から説明を受けていない」というがん患者さんの回答が多数ありましたが、それはそのような理由でされなかった可能性があります。

性別別:妊孕性温存

妊孕性温存は性別によって手法が異なります。 ■女性の妊孕性温存 女性の妊孕性温存には、以下の方法があります。これらの中から、患者さんのご年齢やパートナーの有無、がん治療までの期間などを考慮して最適な方法を選択します。 ・卵子凍結: 成熟した卵子を採取し、凍結保存する方法です。 ・受精卵凍結: 採取した卵子を精子と受精させ、受精卵を凍結保存する方法です。 ・卵巣組織凍結: 卵巣の一部を採取し、組織ごと凍結保存する方法です。 ■男性の妊孕性温存 男性の妊孕性温存には、主に以下の方法があります。精子凍結は比較的負担の少ない方法ですが、精巣組織凍結は、思春期前など射精が難しい場合に検討されます。 ・精子凍結: 射精によって採取した精子を凍結保存する方法です。 ・精巣組織凍結: 精巣の一部を採取し、組織ごと凍結保存する方法です。

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