オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン! その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています!
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質問
「主治医と話しにくい際、どのように解決しましたか?」
結果・解説
納得のいく治療を行うことはとても重要ですが、そのためには主治医とのコミュニケーションが重要となります。そのため、できるだけ主治医とは円滑なコミュニケーションができるようにしたいですが、どうしても主治医と話しにくいケースもあることかと思います。
その際に、どのように解決すればいいのか、「主治医と話しにくい」問題に直面した患者さん・ご家族の方に解決策をお伺いしました。
主治医とのコミュニケーションに困っているという方は、下記の「主治医とのコミュニケーションのPOINT」や、オンコロLINEの患者さん・ご家族の方にお伺いした「主治医と話しにくい時の対策」を参考にしていただければ幸いです。
主治医とのコミュニケーションのPOINT
「主治医とのコミュニケーションがうまくいっている」というのは、「主治医との説明が理解できた」「治療について納得できている」「知りたいことを教えてもらえる」といったことができていると、円滑に話せていると思えるのではないでしょうか。
そのようにするためにできることとして、下記の2つのポイントを踏まえて、主治医とのコミュニケーションの参考にしていただければ幸いです。
①質問の内容を明確にする
例えば「副作用」について知りたくて「副作用はでますか?」と聞いたら、主治医は「副作用として出る可能性のある症状」を教えてくれるかと思います。
しかし、本当に知りたかったのは「副作用によって趣味のピアノができなくなるのか」である場合、そこまで伝えることで副作用による指先の症状を抑える治療を計画するといったことに繋がるかもしれません。
このように、患者さん・ご家族が知りたい最終目的を明確にすることで、より納得のいくコミュニケーションを行う上で大事になります。
②質問したいこと・分からないことをまとめる
質問の内容を明確にするだけでなく、診察時間でスムーズに聞きたいことを聞くためにも、事前に質問内容をまとめることはおすすめです。
最近はネット上で質問リストを作成する補助ツールなども公開されていますので、そちらをご活用いただくのも良いかもしれません。
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国立がん研究センター東病院:「重要な面談にのぞまれる患者さんとご家族の方へ―聞きたいことをきちんと聞くために―」
また、質問が多く、診察時間内に質問しきれない場合には、優先順位をつけるのも良いでしょう。質問できなかったことは、看護師など他の医療関係者や、がん相談支援センターで相談することもできます。
がん患者さん・ご家族の方に聞く!主治医と話しにくい時の対策
オンコロLINEのがん患者さん・ご家族の方に、主治医と話しにくい際にどのように解決したのか教えていただいたところ、記事上部の回答内訳のグラフのように「看護師やその他の医療者を通して話した」ことで解決された方が多くいらっしゃいました。
オンコロ・ワンクエスチョンの選択肢以外の解決方法も教えていただきましたので、下記にご紹介します。
また、残念ながら、ご回答者の中には「話しにくいままでいる」というご回答もいただきました。今、主治医とのコミュニケーションでお困りの方で、解決方法が分からないという場合にも、ぜひ下記の事項を参考にしていただければ幸いです。
■医療関係者・相談室の活用
・担当医がローテーションなのを活用し、話しやすい医師の時に相談している
・がん相談支援センターに相談し、心理士や看護師など医療関係者に繋いでもらう
・院内のがん相談支援室で相談した
・外来看護師に相談した
・他の疾患で担当してもらっている医師に相談する、アドバイスをもらう
・通院先が大学病院と主治医にあまり会えない環境なため、受け持ちの先生や心理士さんを通してコミュニケーションをとっている
■患者さんご自身で聞き方・話し方を工夫する
・分からないことを簡単にネットで調べるなど知識を得ておくことで、医師の話を理解しやすくなる/滞りなく話せる
・質問は簡潔に要点をまとめてするように心がける
・まずは主治医の話を聞く。信頼する。主治医も人間なので、こちらの言い方とかを見極めて、思いを伝える。
・質問事項や身体の状態/症状を紙に書いて、当日手渡して読んでもらった(スマホで書く場合にはあとで印刷し渡す)
・主治医へ抗がん剤の副作用や現状、今後の治療方針の希望等、詳細に伝えにくいことをレポートにして提出した
・話をメモして、後日改めて質問した
・提出用のチェックシートのご意見欄に記入している
・主治医の性格を考慮して対応した
・国立がん研究センターでの説明会に参加し、その資料を渡した。
・自分の中で意味の受け取り方を変えた
・話しにくくても、積極的に話していき、回答してもらっている
・諦めず何度も質問していった
・主治医に限らず手術担当医など他の医師もがん治療に関わってくれていることに感謝を持ったことで、小さな疑問も伝えられるようになった
・失礼のないように言葉を選び、とんでもない医療者にはただただ我慢した。結果的にセカンドオピニオンを受けるなどで、がんセンターに辿り着いた。
■主治医ではなくネットなどで情報収集する
・主治医に質問回答か得られなかった時にはネットで最新情報を得ている
・学会、セミナーの活用
・書籍などで調べる
■ご家族・ご友人の力を借りる
・友人、家族に話してもらう
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