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「『標準治療』を初めて聞いたときどのような印象を受けましたか?」オンコロ・ワンクエスチョンvol.52

[公開日] 2024.12.13[最終更新日] 2024.12.13

オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン! その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています! ▼オンコロ・ワンクエスチョンの一覧 友だち追加

質問

「『標準治療』を初めて聞いたときどのような印象を受けましたか?」 

結果・解説

今回のオンコロ・ワンクエスチョンでは、「標準治療」という言葉が初めて聞いたときどのように理解されたのかお伺いしました。その結果、回答者の80%が「標準治療」という言葉を初めて聞いたとき、「最新の治療ではない」や「平凡な治療」という印象を抱いたことが分かりました。 標準治療を正しく理解することは、治療選択のうえでとても重要となります。そのため、今回のオンコロ・ワンクエスチョン解説記事では、標準治療の正しい意味や誤解が生じる理由について解説します。

「標準治療」って?

標準治療とは、臨床試験や研究の結果などの科学的根拠に基づいて、効果と安全性が確認されている治療法のことを指します。つまり、標準治療は「今現在最も信頼性が高く、効果があると認められた治療法」とも言い換えることができます。 なお、この標準治療をまとめたものが、患者さん一人ひとりに最適な治療法を選択する際に活用される「診療ガイドライン」になります。医療関係者向けなので一般の方が読むには難しいですが、近年は患者さん・ご家族の方向けのガイドラインも出ておりますので、興味がありましたらぜひご確認ください。

誤解が生まれる理由・先進医療とは?

標準治療の「標準」という言葉は「普通」や「平凡」といった意味で受け取られやすく、これが「標準治療は最新の治療ではない」という誤った印象を与えてしまうのだと思います。 また、「先進医療」や「最先端医療」といった言葉も、標準治療が遅れている治療だという誤解を広げる原因となることがあります。 「先進医療」とは、ある基準を満たした場合、「保険診療の対象とならない自由診療」と「保険診療」の併用を認める制度です。日本では、自由診療を受ける場合にはその他の保険診療も100%自己負担になるというルールがあります。しかし、先進医療に認められた医療を受けた場合、保険診療部分は保険適応され自己負担が軽減されます。 そのため、先進医療とはあくまでも「制度」のことであり、最先端の医療かというと必ずしもそうではありません。 先述の通り、日本では科学的根拠に基づいて安全性が立証された場合は、保険診療として扱われますので、「先進医療」に該当するということは現時点では効果や安全性が立証されていないということになります。 標準治療のお話に戻りますが、このように「先進医療」という言葉があったり、また自由診療を行っている医療機関が「最先端医療」のような言葉を使用することで、「標準治療」は「平凡で最新の治療ではない」という印象を持ってしまいがちですが、正しくは効果と安全性が立証された治療法であることをこの記事でご理解いただければ幸いです。 なお、近年がんの治療法は増えており、どの治療が科学的根拠に基づいているものかどうか、患者さんやご家族の方が判断するのは難しい場合もあるかと思います。 どのような基準で調べていけばよいのか学ぶ際には、フリーアナウンサーでがんサバイバーの笠井信輔さんによるセミナーをご覧いただければ幸いです。

最後に

標準治療をはじめとして、がん治療に関わることを正しく理解することは、患者さんとそのご家族が安心して治療を選択するために非常に重要です。 がんに関する用語は、医療関係者ではない方にとっては難しく、「標準治療」のように誤解を招くようなものもあるかと思います。少しでも不安なこと・分からないことがあれば、主治医やがん相談支援センターにご確認ください。

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