オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン! その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています!
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質問
「服用薬について、薬剤師さんに相談していますか?」
結果・解説
皆さんは薬局でお薬を受け取る際に、薬剤師さんへご相談されますか? オンコロLINEのお友だちの方々にお伺いしたところ、約70%の方が相談する機会が多いとの回答になりました。
今回のオンコロ・ワンクエスチョンでは、がん治療薬の処方を受ける薬局の選び方と、薬剤師さんにはどのようなことを相談できるのかご案内いたします。
※がん治療用のお薬には内服薬だけでなく点滴なども含まれますが、今回はがん患者さんが薬局でお薬を処方してもらうようなケースを対象に解説いたします。
がん治療中の薬局の選び方
がん治療用ではないお薬を処方してもらうとき、多くの方が病院の近く、または家や職場に近いところを選ばれることが多いかと思います。
しかし、がん治療に使うお薬は、どの薬局でも全部そろっているとは限りません(取り寄せてもらうことは可能ですが時間がかかります)。
そのため、がん治療のために受診している病院の近くにある薬局を利用することで、
・がん治療用の薬がそろっている可能性が高い
・がん治療用の薬についてアドバイスをもらいやすい、相談しやすい
・薬剤師さんが対応に慣れている
といったメリットがあります。
また、上記のメリットを十分に生かすためにも、皆さんはかかりつけの薬剤師・薬局をつくられていますか?
実際に、がん患者さんのお声として「薬局は一つに決めたほうがいい」というご意見もあります。また、厚生労働省からも、かかりつけ薬剤師・薬局をつくることは推奨されています(
参考元)。
特にがん治療用のお薬は、他のお薬との組み合わせに気を付けなければいけないケースが多くあります。また、がん治療は長期にわたることが多いため、薬剤師さんを頼りにしながら安全かつ効果的にお薬を服用することが大切になります。
かかりつけの薬剤師・薬局をつくることは、そのようながん治療中に使用するお薬の確認や、相談などのサポートを受けやすくなることに繋がります。
もちろん、かかりつけかどうかに限らず、お薬について不安なこと・分からないことがありましたら、遠慮なく薬剤師さんにご相談ください。
薬剤師さんに相談できること
①服用方法やタイミング
がん治療用のお薬の中には、特定のタイミングで服用することがあります。薬剤師さんには服用タイミングを改めて確認するほか、もし飲み忘れた際の対処法を確認すると安心です!
また、「嚙み砕いてはいけない」「お湯で呑んではいけない」など服用方法が細かく決められている場合もありますので、よくわからない際にはご確認いただければと思います。
②副作用や体調の変化
がん治療用のお薬(例:抗がん剤)には、副作用によって体調に影響が出ることがあります。薬局でお薬を受け取る際に、副作用の症状を伝えることで、薬剤師さんから対応方法などのアドバイスをもらったり、副作用緩和のための追加薬を提案してもらえることもあります。
③がん治療用のお薬以外を処方されるときの組み合わせについて
がん治療用の服用薬以外を処方してもらう際には、必ずがん治療中であることをお伝えください。がん治療用のお薬と組み合わせることで想定していない作用を起こすことがあります。
なお、その際にはお薬手帳を持参することで、がん治療のため服用しているお薬を薬剤師さんに伝えやすくなります。
※お薬の処方の際に使われることの多いお薬手帳の使い方について、過去のオンコロ・ワンクエスチョンで取り上げていますのでぜひご覧ください。
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オンコロ・ワンクエスチョン「お薬手帳をどのように使われていますか?」
④サプリメントや市販薬の服用について
一部のサプリメントや市販薬は、がん治療用のお薬と組み合わせが合わない可能性があります。できるだけ薬剤師さんに確認を取るなどしてから、購入いただければと思います。
また、特にビタミンやハーブ系サプリメントなどは、がん治療と併用することで治療効果に影響を与えるものもありますので、ご注意ください。
上記の相談事項以外にも、疑問点があれば遠慮せずご相談ください。気になることを解消し、お薬の効果や副作用についてしっかり理解することで、安心して治療を受けることに繋がります。
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