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「近年適用がん種が増えている、陽子線治療を受けられる病院をご存じですか?」オンコロ・ワンクエスチョンvol.40

[公開日] 2024.09.20[最終更新日] 2024.09.20

オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン!
その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています!
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質問

「近年適用がん種が増えている、陽子線治療を受けられる病院をご存じですか?」 

結果・解説


がん治療の内容によっては、病院によって治療が受けられる/受けられないことがあります。
陽子線治療もその一つです。

今回のオンコロ・ワンクエスチョンでは、陽子線治療に関する解説のほか、陽子線治療を受けられる病院をご紹介いたします。

陽子線治療とは

がんの三大治療法として「外科療法」「化学療法」「放射線療法」の三つが挙げられることが多いです。
陽子線治療は、三大治療法の中の「放射線療法」の一つに該当します。

従来の放射線療法では、X線やγ線という光子線を使用します。
それに対し、近年がん治療で使われるようになった粒子線治療では、粒子線に該当する「陽子線」や「重粒子線」を用います。

陽子線治療は、陽子線の「止まる」という特徴を活用することで、がん治療の効果が高く、身体への負担などが少ないという点で注目されています。
具体的に解説すると、陽子線には「設定した深さに到達したときに最大のエネルギーを放出して停止する」という特性があることで、病巣に最大の効果で照射し、それ以外の部位への影響を抑えることが可能になります。
(引用元:筑波大学附属病院 陽子線治療センター「陽子線治療とは」
そのため、患者さん一人一人に最適な照射を計画することがとても重要になります。

そんな陽子線治療ですが、オンコロ・ワンクエスチョンのテーマにあるように近年適用がん種が増えています。
保険適用の対象となるがん種はこちらになります。※2024年6月現在
・小児腫瘍(限局性の固形悪性腫瘍に限る)
・骨軟部腫瘍  ※手術が難しいもの
・頭頸部悪性腫瘍(口腔・咽喉頭の扁平上皮癌を除く)
・限局性及び局所進行性前立腺癌
・肝細胞がん(長径4cm以上) ※手術が難しいもの
・肝内胆管がん  ※手術が難しいもの
・局所進行性膵がん  ※手術が難しいもの
・局所大腸がん(手術後の再発) ※手術が難しいもの
・早期肺がん(Ⅰ期からⅡA期) ※手術が難しいもの

陽子線治療を受けられる病院

前述の通り、すべての病院で陽子線治療を受けられわけではありません。
陽子線治療を実施している施設は下記の外部サイトより確認いただけます。
▼公益社団法人 日本放射線腫瘍学会 粒子線治療施設
治療を検討されたい場合は、ご自身に適応があるか主治医へご相談ください。

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