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「病理検査を行う際に、何のために行うのかという説明は十分でしたか?」オンコロ・ワンクエスチョンvol.38

オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン!
その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています!
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質問

「病理検査を行う際に、何のために行うのかという説明は十分でしたか?」 

結果・解説


「がんの診断」ときくと画像検査(超音波検査・MRI・CTなど)をイメージされる方も多いのではないでしょうか。
がんの検査方法は、疾患の部位によって様々なほか、検査機器の種類も増えているため、検査方法も多様になっています。
しかし、上記の画像検査では「がんの疑いがある」ことを発見できても、それががんであるかどうか判断することはできません。

がんであることを診断する=確定診断を行うためには、細胞組織を採取し、がん細胞であるか、がんの組織の一部であるかを確認する必要があります。
この検査を行いがんであるかを調べることを「病理診断」といいます。

そのため、がんと診断を受けた方は病理検査を受けていることになります。

通常、病理検査の結果が出るまでには数日~2週間程度かかります。
実際に病理検査を受けられた方の中には、がんかどうか分かるまで待つ時間が長いと思われた方もいらっしゃるかもしれません。
しかし病理検査は、がんかどうかの確定に繋がる大事な検査です。
また、治療方針を検討するための足掛かりにもなります。
不安な中、結果を待つというのはさらに不安になるかもしれませんが、正確に判断するための工程だと知っていただければ幸いです。
※術中迅速病理診断の場合には手術中にがんの診断を行うため十数分で完了しますが、どうしても正確性が劣るというデメリットがあります。

このように、病理検査はがん診断だけでなくその後のがん治療にも繋がる重要な検査になります。
そのため、病理検査を受ける際に何か不明なことなどありましたら、ご自身の治療のためだけでなく精神面のためにも是非主治医をはじめとした医療関係者に疑問点を質問していただければと思います。

病理検査のその他のことについて、オンコロチャンネルにて病理診断の専門医谷田部先生が解説セミナーを講演しています。
ぜひ下記の動画よりご覧ください。

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~病理診断とがんゲノム医療

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