「緩和ケアや支持療法について医療者と話したことはありますか?」オンコロ・ワンクエスチョンvol.26


  • [公開日]2024.06.12
  • [最終更新日]2024.06.12

オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン!
その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています!
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質問

緩和ケア支持療法について医療者と話したことはありますか?」

結果・解説

緩和ケアや支持療法をご存じですか?
耳にされたことはあっても、その定義は詳しくは分からないという方もいらっしゃるかもしれません。
緩和ケアや支持療法は、一部重なるところもありますが、それぞれ次のような医療であると言えます。

【緩和ケア】
がん患者さんやご家族の身体的および精神的苦痛や、生活を送る中での不安などを和らげたり、QOL生活の質)を向上させるための治療やケア
【支持療法】
抗がん薬等の副作用・合併症・後遺症に対して、予防や症状などを軽減させる治療やケアなど、がん治療に加えて行われる治療

また、近年では緩和ケアや支持療法について、下図のように診断と同時に始めるものとして行うようになってきています。


緩和ケアと聞くと終末期医療と誤解されるケースもありますが、本当は上記のような医療のことを緩和ケアといいます。

「緩和ケアや支持療法について医療者とお話されたことがありますか?」というオンコロ・ワンクエスチョンに対し、あるとご回答いただいた方は全体の中では少ない結果となりました。
今回のオンコロ・ワンクエスチョンの解説で、緩和ケアや支持療法について知識を深めていただき、必要なタイミングで医療者とお話いただければと思います。

緩和ケアについて

オンコロのYouTubeチャンネルにて、笠井さんの対談セミナーが公開されています。
その一つに、緩和ケアについて医師とお話された動画がありますので、ぜひこちらをご覧いただければ幸いです。

\笠井信輔さんによる対談型セミナー!/
~支持療法・緩和ケアのほんとのところ~

支持療法について

がん治療を行う際に、副作用などを適切にコントロールすることで、患者さんのQOLの低下や、薬物療法・放射線治療を行っていた場合その延期・中断による治療の効果の低下を抑える必要があります。
その際に使用されるのが「支持療法」です。
具体的には、
悪心、嘔吐
骨髄抑制
・下痢
・口内炎
・皮膚障害(脱毛含む)
がん悪液質
・血管外漏出
などに対して行う治療のことです。
現在は副作用に対して様々な対処が行えるようになってきています。
副作用などに対する治療については、個々の状況・治療内容によって異なりますので、症状などを記録し、主治医にご相談いただければ幸いです。

また、支持療法の中には、外見の変化に対するケア(アピアランスケア)も含まれます。
こちらについても、対処できる手段が増えてきております。
お悩みの際には、がん相談支援センターをご利用いただければと思います。

「がん治療は耐え忍ぶもの」ではなくなっていますので、苦痛を和らげ、治療の効果を高める・維持するためにも、緩和ケア・支持療法について積極的に主治医などの医療関係者にご相談いただければ幸いです。

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