オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン! その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています!
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質問
「がんクイズ:胃がんについて、正しい説明はどれでしょうか」
結果・解説

胃がんについて、「リンパ節郭清って何?」「ダンピング症候群ってどんな症状?」など、治療や検査に関する疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。胃がんの治療は、病気の進行度や患者さんの状態に応じて、手術、薬物療法、内視鏡治療などを組み合わせながら進められます。また、治療前には転移の有無を詳しく調べる検査が行われることがあり、術後には食生活の変化に伴う症状がみられることもあります。
今回のオンコロ・ワンクエスチョンでは、多くの方が正解されていました。素晴らしい正解率ですが、だからこそこの機会に、それぞれのポイントをもう一歩深く掘り下げて、知識をより確かなものにしてみませんか? 正誤発表とともに、胃がんの検査や治療、術後の生活について分かりやすく解説します。
クイズの選択肢:正解と解説
今回のクイズの正解は下記のようになります。
( 〇 )手術の際にリンパ節郭清を行うことがある。
( ✕ )内視鏡検査で見つかることはない。
( 〇 )手術後にダンピング症候群がみられることがある。
( ✕ )すべての患者さんに人工肛門(ストーマ)が必要となる。
( 〇 )転移を確認するための検査の一つとして、腹腔鏡検査が行われることがある。
1. 【正解】手術の際にリンパ節郭清を行うことがある。
胃がんでは、病気の進行度に応じて手術が行われる場合があります。手術では胃を切除するだけでなく、周囲のリンパ節を一緒に取り除く「リンパ節郭清」が行われることがあります。
これは、リンパ節への転移の有無を正確に調べることや、転移している可能性のあるリンパ節を切除することを目的として行われます。郭清するリンパ節の範囲は、がんの進行度や位置などによって異なり、すべての患者さんで同じ手術が行われるわけではありません。
一方で、早期胃がんの一部では、リンパ節転移の可能性が極めて低いと判断された場合に、お腹を切る手術ではなく、口から内視鏡(胃カメラ)を入れて病変を切除する治療が選択されることがあります。
2. 【不正解】内視鏡検査で見つかることはない。
実際には、胃がんは内視鏡検査(胃カメラ)で発見されることが少なくありません。症状があって検査を受けた際だけでなく、健康診断や人間ドックなどで行われた内視鏡検査をきっかけに、早期の胃がんが見つかることもあります。
内視鏡検査では胃の内側を直接観察し、がんが疑われる部分を見つけた場合には組織を採取(生検)して病理検査を行い、確定診断につなげます。
また、診断後にはCT検査などを用いて病気の広がりや転移の有無を調べ、治療方針が検討されます。患者さんによっては、必要に応じて超音波内視鏡やPET-CT、腹腔鏡検査などが追加される場合もあります。
3. 【正解】手術後にダンピング症候群がみられることがある。
ダンピング症候群とは、胃を切除した後に、食べ物が通常より早く小腸へ流れ込むことで起こる症状の総称です。食後すぐに動悸や冷や汗、めまい、腹痛、下痢などがみられる「早期ダンピング症候群」と、食後2〜3時間ほどして低血糖によるふらつきや脱力感などが起こる「後期ダンピング症候群」があります。
すべての患者さんに起こるわけではありませんが、食事を少量ずつ回数を分けて摂る、糖分の多い食品を控えるなどの工夫によって症状が軽減することもあります。症状が続く場合には、主治医や管理栄養士へ相談することが大切です。
4. 【不正解】すべての患者さんに人工肛門(ストーマ)が必要となる。
人工肛門(ストーマ)は、大腸や直腸の手術で必要となることがある治療ですが、胃がんの手術ですべての患者さんに必要となるものではありません。胃がんでは、胃の一部または全部を切除したあと、食べ物の通り道を再建する手術が一般的です。そのため、多くの患者さんではストーマを造設することなく手術が行われます。
なお、病状や合併症など特殊な状況では、胃がん以外の病気も含めて個別の対応が必要になる場合がありますが、「胃がんだからストーマが必要になる」というわけではありません。
5. 【正解】転移を確認するための検査の一つとして、腹腔鏡検査が行われることがある。
胃がんでは、CT検査などで病気の広がりを調べますが、小さな腹膜への転移は画像検査だけでは分からないことがあります。そのため、進行胃がんなどでは、必要に応じて「腹腔鏡検査(審査腹腔鏡検査)」が行われることがあります。お腹に小さな穴を開けてカメラを挿入し、腹膜への転移がないかを直接確認したり、腹腔内を洗浄して採取した液を調べたりすることで、より適切な治療方針を検討します。
もちろん、この検査はすべての患者さんに行われるわけではありません。病気の進行度や画像検査の結果などを踏まえ、必要と判断された場合に実施されます。
最後に:セミナーのご紹介
オンコロちゃんねるにて、「胃がん」をテーマにしたセミナー動画を公開しています。ぜひご視聴ください。
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