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「がんクイズ:骨・軟部肉腫について、正しい説明はどれでしょうか」オンコロ・ワンクエスチョンvol.131

[公開日] 2026.07.17[最終更新日] 2026.07.17

オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン! その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています! ▼オンコロ・ワンクエスチョンの一覧 友だち追加

質問

「がんクイズ:骨・軟部肉腫について、正しい説明はどれでしょうか

結果・解説

  骨・軟部肉腫(肉腫=サルコーマとも呼ばれます)については、名前を聞き慣れないこともあり、「筋肉にしかできないの?」「どのような治療をするの?」といった疑問を持たれることもあります。実際には、骨・軟部肉腫は発生する場所や種類が非常に多岐にわたり、患者さん一人ひとりの状態によって治療法が異なります。また、正確な診断が治療方針の決定に重要であり、必要に応じて手術・薬物療法・放射線治療などを組み合わせて治療が行われることもあります。 今回のオンコロ・ワンクエスチョンでは、多くの方が正解の選択肢を選ばれていました。素晴らしい正解率ですが、だからこそこの機会に、それぞれのポイントをもう一歩深く掘り下げて、知識をより確かなものにしてみませんか? 正誤発表とともに、骨・軟部肉腫の治療や特徴について分かりやすく解説します。

クイズの選択肢:正解と解説

今回のクイズの正解は下記のようになります。 ( 〇 )希少がんに分類される。 ( 〇 )診断や治療方針を決めるために、専門的な病理診断が重要となる。 ( ✕ )骨・軟部肉腫の治療では、抗がん剤のみが使用される。 ( ✕ )軟部肉腫は筋肉にしか発生しない。 ( 〇 )骨・軟部肉腫では、肺へ転移することがある。 1. 【正解】希少がんに分類される。 骨・軟部肉腫は、がん全体の中で発生する割合が低く、「希少がん」に分類されます。希少がんとは、おおむね人口10万人あたりの年間発生率が6例未満のがんを指します。 骨に発生する「骨悪性腫瘍(骨肉腫など)」や、筋肉や脂肪などに発生する「軟部肉腫」は、患者さんの数が比較的少ない病気です。そのため、すべてのがん診療連携拠点病院をはじめとした医療機関に専門の医師が在籍しているわけではありません。診断や治療方針の決定に専門的な知識が必要となることがあります。そのため、必要に応じて骨・軟部肉腫の診療経験が豊富な専門医療機関へ紹介・連携しながら治療を進めることがあります。 2. 【正解】診断や治療方針を決めるために、専門的な病理診断が重要となる。 骨・軟部肉腫には、非常に多くの種類(組織型)が存在し、その数は数十から百種類以上に及ぶとされています。がんの種類によって効果的な薬や治療法が異なるため、適切な治療方針を決めるには、腫瘍の一部を採取して顕微鏡などで詳しく調べる「病理診断」が重要です。 特に骨・軟部肉腫の病理診断は難易度が高いとされているため、肉腫を専門とする病理医の診断や、必要に応じて遺伝子の異常を調べる検査などを組み合わせて、正確な診断をつけることが治療の第一歩となります。 3. 【不正解】骨・軟部肉腫の治療では、抗がん剤のみが使用される。 骨・軟部肉腫の治療では、「抗がん剤のみ」を使用するわけではありません。多くの場合、腫瘍を手術で取り除く「外科治療」が局所コントロールのための大きな柱となりますが、肉腫の種類(ユーイング肉腫や横紋筋肉腫など)や病気の進行度によっては、抗がん剤(薬物療法)や放射線治療が治療の中心となることもあります。 また、手術の前後に腫瘍を小さくしたり再発を予防したりする目的で、抗がん剤や放射線治療を組み合わせる集学的治療が行われることがあります。患者さんの年齢、腫瘍の種類やできた場所などを総合的に判断し、一人ひとりに最も適した治療法が選択されます。 4. 【不正解】軟部肉腫は筋肉にしか発生しない。 「軟部肉腫」という名前から筋肉にできる病気と思われがちですが、実際には筋肉だけでなく、脂肪、血管、末梢神経、線維組織など、全身のさまざまな「軟部組織」から発生します。 そのため、手足(四肢)に発生することが多いものの、お腹や胸の中(体幹部)、頭や首の周辺(頭頸部)など、体のあらゆる場所に発生する可能性があります。発生した場所や組織によって症状の現れ方は異なりますが、しこりや腫れに気づいたときは、自己判断せずに整形外科などの医療機関を受診することが大切です。 5. 【正解】骨・軟部肉腫では、肺へ転移することがある。 がんは、血液やリンパ液の流れに乗って別の臓器に移動し、そこで増えること(転移)があります。骨・軟部肉腫の場合、血液の流れに乗って転移(血行性転移)しやすく、その行き先として最も多いのが「肺」です。 そのため、診断時や治療後の定期的な経過観察では、肺のCT検査などが行われることが一般的です。肺への転移が見つかった場合には、転移の数や大きさ、患者さんの状態などを踏まえ、手術や薬物療法など適切な治療法が検討されます。

最後に:セミナーのご紹介

オンコロちゃんねるにて、「骨・軟部肉腫」をテーマにしたセミナー動画を公開しています。ぜひご視聴ください。

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