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「がんクイズ:食道がんについて、正しい説明はどれでしょうか」オンコロ・ワンクエスチョンvol.129

[公開日] 2026.07.03[最終更新日] 2026.07.03

オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン! その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています! ▼オンコロ・ワンクエスチョンの一覧 友だち追加

質問

「がんクイズ:食道がんについて、正しい説明はどれでしょうか

結果・解説

  「食道がんになると必ず手術が必要なの?」「手術をすると声が出なくなるって本当?」「食道がんはどこに転移しやすいの?」――食道がんについては、こうした疑問を耳にすることがあります。実際には、食道がんは病期(病気の進行度)によって治療法が異なり、治療後の生活にもさまざまな変化がみられることがあります。また、食道がんには、食道の構造に由来する特徴的な転移のパターンがあります。 今回はオンコロ・ワンクエスチョンの解答とともに、食道がんの治療や特徴について分かりやすく解説します。

クイズの選択肢:正解と解説

今回のクイズの正解は下記のようになります。 ( 〇 )食道がんの手術後は、一度にたくさん食べられなくなることがある ( 〇 )食道がんは、首からお腹まで幅広いリンパ節へ転移することがある ( ✕ )食道がんの手術では、必ず声に影響が出る ( 〇 )病気の進行度によって手術を行わない治療が選択されることもある ( ✕ )食道がんは、内視鏡検査で見つかることはない 1. 【正解】食道がんの手術後は、一度にたくさん食べられなくなることがある 食道がんの手術では、がんのある食道を切除し、胃を細長くして「胃管」と呼ばれる管状の形にし、食道の代わりとなる通り道として再建する方法が一般的です。そのため、以前と比べて胃にためられる食事量が少なくなり、一度にたくさん食べることが難しくなる場合があります。 そこで、退院後は1回の食事量を減らし、少量ずつ食事の回数を増やす「少量頻回食」が勧められることが一般的です。また、食後に横になると胃液が逆流しやすくなることがあるため、食事の内容や食べ方について管理栄養士などから指導を受けることもあります。 もちろん、術式や術後の経過によって食べられる量には個人差がありますが、「食事のスタイルが変わることがある」という点は、食道がん手術後の代表的な特徴の一つです。 2. 【正解】食道がんは、首からお腹まで幅広いリンパ節へ転移することがある 食道がんには、リンパ節へ転移しやすいという特徴があります。食道は首から胸、お腹まで続く細長い臓器で、その壁には縦方向へ発達したリンパ管が豊富に存在します。そのため、がん細胞は上下方向へ広がりやすく、首・胸・お腹の広い範囲のリンパ節へ転移することがあります。 この特徴から、手術では、がんを切除するとともに、転移の可能性があるリンパ節をあわせて切除(リンパ節郭清)することが一般的です。また、画像検査などでリンパ節転移の有無を詳しく調べ、治療方針を決定します。 3. 【不正解】食道がんの手術では、必ず声に影響が出る 食道がんの手術では、食道の近くを走る「反回神経」の周囲で手術を行うため、術後に声がかすれる(嗄声)などの症状がみられることがあります。しかし、すべての患者さんに声への影響が生じるわけではありません。また、声の変化がみられても、一時的なもので徐々に改善するケースもあります。 一方で、咽頭がんや喉頭がんでは、病気の部位や手術方法によって発声機能への影響がより大きくなることがあります。このように、がんの種類によって治療後に起こりやすい影響は異なります。 4. 【正解】病気の進行度によって手術を行わない治療が選択されることもある 食道がんの治療は、手術だけではありません。病気の進行度や患者さんの全身状態などを総合的に判断し、 ・内視鏡治療 ・手術 ・薬物療法 ・放射線治療 ・薬物療法と放射線治療を組み合わせた化学放射線療法 などから適切な治療法が選択されます。例えば、病気の進行度や患者さんの状態によっては、手術を行わず化学放射線療法が標準治療となる場合もあります。食道がんでは、一人ひとりの病状に応じて治療法が選択されるため、「食道がんなら必ず手術」とは限りません。 5. 【不正解】食道がんは、内視鏡検査で見つかることはない 食道がんは、内視鏡検査によって発見されることが多く、診断にも欠かせない検査です。特に早期の食道がんは自覚症状がないことも多く、健康診断や人間ドック、あるいは胃の症状などで受けた内視鏡検査をきっかけに見つかることがあります。 また、早期に発見された場合には、がんの深さや広がりなど一定の条件を満たせば、開胸手術を行わず内視鏡治療で切除できる場合もあります。 飲み込みにくさなど気になる症状がある場合には、自己判断せず医療機関を受診し、必要に応じて内視鏡検査などを受けることが、早期発見・早期治療につながります。

最後に:セミナーのご紹介

オンコロちゃんねるにて、「食道がん」をテーマにしたセミナー動画を公開しています。ぜひご視聴ください。

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