
オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン! その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています!
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オンコロ・ワンクエスチョンの一覧
質問
「がんの『伝え方』と『知ったとき』、心が軽くなったエピソードを教えてください」
結果・解説
がんという病気を「伝えるとき」、そして大切な人から「知らされたとき」。お互いにどう言葉を交わし、どのように向き合えばいいのか、戸惑うことはありませんか?
伝える側は「相手にショックを与えてしまうのではないか」と悩み、知らされた側は「なんて声をかけるのが正解なんだろう」と頭を悩ませてしまうものです。相手を大切に想うからこそ、言葉選びに迷ってしまうのは自然なことです。
そこで今回、がん患者さんや経験者の方々、そしてそのご家族やご友人、職場の仲間に、「がんの『伝え方』と『知ったとき』、心が軽くなったエピソード」というテーマでアンケートを実施しました。言葉に込められた温かさや、当事者だからこそのリアルな心の機微をそのまま感じていただけるよう、お寄せいただいた「生の声」を可能な限り原文のままご紹介します。
※読者のみなさまへ※
がんの種類や治療法、その時々の体調や心境によって、「心が軽くなる」と感じる言葉や受け止め方は人それぞれ異なります。今回のオンコロ・ワンクエスチョンに寄せられたお声は、あくまで「ある個人の体験談・感想」ではありますが、お互いを思いやるための温かいヒントがたくさん詰まっています。「こんな関わり方もあるんだな」と、大切な方とのコミュニケーションの参考の一つとして読んでいただければ幸いです。
がん患者さん・がん経験者の方からのエピソード
治療を経験された方々が、周囲に病気を伝えた際に「嬉しかった」「救われた」と感じた言葉やリアクションをご紹介します。
過度に悲壮感を出さずに「いつも通り」に接してくれたことへの安心感や、職場で「治療を最優先にして」と背中を押されたこと、また「一緒に頑張ろう」という力強い言葉に救われたという声が多く寄せられました。
1. 普段通りにしてくれて、手術のこととか話を聞いてくれた。
2. がんは響きが悪いのでポンと呼びましょう。
3. 高校生の息子にやっと伝えられた時、「早期に見つかってラッキーじゃん」と前向きに捉えてもらえた。ショックを与えるのが怖くて言い出せずにいたので、想定外のリアクションにとても励まされました。
4. 「なっちゃったんだから、しょうがないよ」
5. 「治療をしてください、生きていてほしいから」
6. 仕事もしてるので「よく頑張ってるね」
7. がんと告知された時に、ショックよりも、切って治せば良いと思いました。夫も息子もメンタルが弱いので、話すのに苦心?!しました。手術を頑張ると伝えましたが、二人の反応は、悲壮な顔つきでした。参りましたね(笑)
8. がんのことを…聞かないで、いつも通りに接してくれたので…気まずい空気にはならなかったので…ありがたかった。
9. ご家族にがん患者さんをお持ちの方に話した時、「私はがんは治る病気だと思ってる。確実に医学は進歩しているから、頑張って」と言われた。その言葉で治療に頑張って向き合おうと思った。
10. 当時、多忙な職場では「可哀想」とか「困る」とか「興味津々」的ないやーな雰囲気ばかりだったが、1人だけ『実は私は高校生の時、母ががんで亡くなりました。仕事はなんとでもこちらでできますから!』と言ってくれてとても助けていただいた。
11.自分もがんだったとか、「結構まわりにもがんになった人いるよ。特別じゃないよね」と、軽い感じで受け止めてくれた。
12. 一緒に乗り越えようと言ってくれた。きっと驚いただろうし辛かったと思うけど、私の前では涙を流さなかった。
13. 話しにくいことなのに教えてくれてありがとうと言ってくれて、聞いてくれた後は普段と変わらず話してくれた。
14. 前職場の看護師長さんは、状態をいろいろ問いかけてくれて、「○○さんも同じような感じやったけど、今は元気に仕事に戻ってきてるよ。大丈夫やで」と言ってくれた。
15. 仕事で迷惑を掛けることが心配だったのでまず先に職場の部長に伝えた。部長は即、「治療を最優先して業務はこちらで調整するので何も問題ないです。一番やりやすいようにしてください」と言ってくださった。心が軽くなり、おかげで治療しながら仕事も出来た。
16. 普通に話を聞いてくれた。大変そうとか可哀想みたいな顔をせずに。
17. 漢方医の先生が、私もがんだから、一緒に頑張ろうねと、言ってくださった時に嬉しかった。
18. 友人ですが、昔リンパ腫になった時の抗がん剤治療などを経験してきた話を聞かせてもらって応援してくれて安心しました。自分も昔と違って薬なども良くなっていると、聞き治療に専念して頑張ろうと思いました。
19. 希少がんで治療法も少なくステージ4だったので、深く落ち込み周りのどんな言葉も救われたり安心することはありませんでした。余命2カ月から奇跡的に奏功し4年延命できて思うのは、全力で寄り添ってくれた家族と友達がいてくれたからです。悲惨な状態の話だけ聞いていなくなる人もいます。変に声掛けをするより近くでずっと応援してもらったことにすごく救われました。
20. 職場の上司に病気で休職したいことを相談した時、絶対にカバーする人員を付けてもらうから仕事のことは気にしないように、言ってもらい安心しました^ ^
21. 年上の友人に手術を終えたことを伝えた時に「よく頑張られましたね」と言われた時。家族に弱音を吐かずに涙を見せずに辛い手術と一ヶ月に及ぶ入院生活を送りましたが、家族に不安感を抱かせないように頑張ってきた自分自身を認めてもらえたような嬉しさがありました。
22. 私がパニックに陥っていないか気遣い、お仕事休んでまずは身体を優先してくださいと社内の方から声かけ頂いた。がん経験者の方からは私も同じがんで今も生きてるから大丈夫と言ってもらえたことで未来が見えた。
23. 意外と驚かなかった。現在は、意外と一般的な病気なんだなと感じた。
24. 母に、「ただのできものやと思え」と言われて心が軽くなった。
25. 主治医の先生がすごく親身になってくれたこと
26. 「今は医学が進歩しているから、大丈夫。一緒に頑張ろう」
27. 「きっと大丈夫だよ」と看護師の友人から言われた。
28. 病院でがんの可能性が高いと言われ、頭が真っ白になり1人でいるのが怖くなり、たまたま休みだった息子の家に寄りました。突然のことで驚いてはいましたが、冷静に話を聞いてくれて、何度も「大丈夫だよ」と声をかけてくれました。治療の選択肢も一緒に考えてくれて、やっと落ち着いて前を向こうと思えました。
29. 「今はもうがんは不治の病ではない」と言ってくれた。
30. 以前に身内を亡くしているので、免疫があり、乱れることなく冷静に受け止めてもらい、共に治療に専念することを誓い合えて楽になった。
31. いつもお世話になっている先輩から「がんなんか早く見つければ大丈夫だよ。俺の親父は5回なったぜ!」
32. 検査の段階から職場には知らせていた。告知されてから伝えた時に、早く分かって良かったよ!仕事を気にせず、今は治療に専念して!と上司に言ってもらった。
それから、4カ月は治療と向き合ったが、その間も私の身体だけを気遣ってくださり、でも、「また一緒に仕事したいよ。待ってるよ!」といつも一緒の気持ちでいてくださった。それが私が病気と向き合える前向きな気持ちになった。今でも、体調を優先にお仕事もさせてもらい、今までと変わらない環境があります。
33. 発症して辛い時に家庭内でもゴタゴタしていて身体的にも精神的にもどん底状態でその日の担当の看護師さんに愚痴をこぼしたら気持ちを受け入れてくれて一緒に涙を流してくれました。
34. 妻と一緒に診察室でがん発症を告げられ、今後の生活は?経済的負担は?どうなるのか?様々な心配が頭をよぎり、妻と顔を見合わせる…すかさず主治医から進行レベルや治療法、副作用、などについてエビデンスを交えて説明された。分からないこと、心配ごとがあれば遠慮なく質問して早く治してください、と、心強い言葉をもらった。主治医との出逢いに感謝、感謝、妻がグッと手を握った。
35. 職場の仲間で自分事として泣いてくれた時。
36. (会社経営)得意先に「死ぬまで仕事継続」と言われたこと。
37. 正直あまりない…がん経験の方が私もーと言ってくれた。
38. 夫に打ち明けた際、俺はこの先どうしたらいいんだよ!と泣かれてしまい、その時モヤモヤ悩んでいた気持ちが吹っ切れ自分は自分の脚で立ち、治療の道や将来のことを自分でしっかり考えなければいけないんだと改めて覚悟を決め前に進めました。
39. 電話でもLINEでも近くまで会いにいってもいいし、いつでも体調と都合の良い時に声をかけてねと言われたこと。
40. 乳がん手術前にシスターが病室に訪ねて来てくれて「お子さんはいるの?」と聞かれ、「小学5年」と答えると「乳飲み子でなくて良かったね」と言ってくれた時。まだ小さい子どもと思って心配していたけどもっと子どものさみしさを思い辛い思いで手術する方もいるよなぁと覚悟ができた。
41. 親友に伝えた時、「治療が一番だから、いつでも、応援してるから」と言ってくれました。いつもと変わらない友人に、心から感謝しています。
42. 今のがん手術は盲腸と一緒だよと友人から言われた時
43. 母から病状について話したのち「ありがとう」って言われた時
44. 娘が結果を聞いた直後に電話して来た。
45. 「出来ることあったら手伝いするよ」
46. 実母が乳がんサバイバーなので、乳がん罹患を伝えた時「嫌なとこ似るよね~ってことは私たちもか」と笑いを交えいつもと変わらぬ受け答えに救われた。
47. 不安な気持ちをしっかり聞いてくれたこと
48. 最初は、とてもビックリしていて、凄く心配されたけれど(今も心配してくれています)今までと変わらずに接してくれてます。以前は、数ヶ月に一度程度で遊んでいたが、今は毎月会って遊んでくれます。くだらない話などをして毎回とても楽しいです。
49. 自分の思ったように治療をやってくださいと言ってもらった時。
50. 自分も、違う病気で大変だけど一緒に頑張ろうと、話してくれてありがとう!と言ってくれました。
ご家族の方からのエピソード
一番身近で支えるご家族だからこそ、病気を知らされた瞬間の動揺は大きく、「どう受け止め、どんな言葉をかけるべきか」と深く悩むものです。
家族としてがんを告げられたときの率直な心境や、本人の前で「あえて普段通りに振る舞った」エピソードなどをご紹介します。
1. これからどうなって行くのかなんて誰も分からないんだからさ、と。私なら大丈夫だよって励ましてくれたりとか。
2. これからは出来ることはなんでも手伝うので一緒に頑張ろうと言ってくれました。
3. 「ま、しゃーないな、なったものは仕方ないやっつけようと」
4. もうすぐ80歳になる時に乳がんに罹患。メソメソ泣くので、「すぐ死なないよ。ちゃんと治療すれば女性の平均寿命は生きられる」と言ったらケロッとした。
5. 「医学は進歩しているから先生の言うことをよく聞きなさい」
6. 初めて聞いたときは、悲しんで泣いている家族(患者)の背中を黙ってさすって、抱きしめた。
7. 母ががんで亡くなりましたが末期だと知りました。しかし、当時高校生の私はなるべく日常生活を普通に母と過ごすことを心がけました。残り僅かな日々を父を交えて和やかに穏やかに過ごせて良かったです。ストーマつけていた母のケアをしたのも思い出です。料理が得意だった母に料理を教えてもらいもしました。ただ末期だけに自分で書籍を買い求めて色々調べたのが辛かったです。最期はなるべく母が苦しくないように傍らにいました。
8. 静かにした。
9. 先に自分ががんになり治療をしていたので、家族のがんが分かった時、家族も自分も動揺せず落ち着いて対応できた。
10. 全く動じることなく普段通りの雰囲気で「私は治ると信じてるよ」と伝えました。そして実際に寛解しました。入院中には患者本人が愚痴っぽい電話を掛けて来ましたが励ますよりは「大変だったね」と受け止めました。
11. 同じ目標に向かう決心、覚悟が確認し合えて良かった。
友人・知人・職場の方とのエピソード
「力になりたいけれど、かける言葉が見つからない」。そんな優しい葛藤の中で、ご友人や職場の仲間が、病気を知らされたときに伝えた言葉や意識した関わり方です。
あえて普段通りに接してリラックスできる空気を作ったり、自身の経験をもとに励ましたりと、大切な人をそっと支えるための温かい工夫が集まりました。
1. いつもと変わらずを心掛けることで、患者本人もリラックス出来た。
2. 俺は2回やってるけどご覧のとおり元気だから負けないで頑張ろうぜ!
3. 早く分かってよかったねと声がけしました。
言葉だけでは割り切れないリアルなお声
今回のアンケートでは、心が軽くなったというエピソードの一方で、がんを周囲に伝えた(あるいは知らされた)ときの切実な本音や複雑な心境もお寄せいただきました。
アンケートの趣旨(心が軽くなったこと)の枠には収まりきらないこれらのお声こそが、がんという病気がもたらす衝撃の大きさを示す、非常に大切な視点であると考え、あわせてご紹介します。
1. 私の場合は救われた訳でもなく安心できなかった。みんなのびっくりした顔と哀れむ顔が忘れられない。だからもう誰にも話してない。
2. 救われたと思ったことはありません。
3. 全くもって心が軽くなることはない。
4. 特にない。いつも通りだった。
5. 多分どう反応していいのかわからないんだろうと思います。なので、がん患者本人が本音を出せる環境にしてくれたら嬉しいですが、なかなか人それぞれの感覚は違うので難しいなと思います。私の場合は、私自身がしっかりしてなきゃと気負う形になり、治療を始めてから病人になる感じが辛くてたまらなかったです。
6. 昭和49年当時、高校生だった頃、医師から父ががんであることを告げられた時、開腹してみないと分からないと告げられた時、私自身の心だけにしまっておくことが辛かった。
がんを告げられたときの衝撃や傷の深さは人それぞれであり、「どんな言葉をかけられても、今は受け止められない」「心が軽くなることなんてない」と感じる時期があるのは、ごく自然なことです。また、特別な言葉よりも「いつも通り」でいること自体が、その時の精一杯の日常である場合もあります。貴重な本音を届けてくださったみなさまに、心より感謝申し上げます。
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