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「がんクイズ:SDM(共同意思決定)の最も適切な説明はどれでしょうか?」オンコロ・ワンクエスチョンvol.118

[公開日] 2026.04.10[最終更新日] 2026.04.10

オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン! その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています! ▼オンコロ・ワンクエスチョンの一覧 友だち追加

質問

「がんクイズ:SDM(共同意思決定)の最も適切な説明はどれでしょうか?

結果・解説

がん治療において、患者さんとそのご家族が直面する大きな壁、それが「治療法の選択」です。 今回のオンコロ・ワンクエスチョンでは、SDM(共同意思決定)をテーマにクイズを実施しました。「共同意思決定」という言葉から「なんとなく意味は分かるけど聞いたことがない、意味も詳しくは知らない」という方も多いのではないでしょうか。 がん治療におけるSDMの重要性と、勘違いしやすいポイントについて解説します。

クイズの正解

クイズでは、以下の質問を実施しました。 Q:SDM(共同意思決定)の最も適切な説明はどれでしょうか? ・医師が最善の治療を一つ決める ・患者が自分の希望だけで決める ・情報を共有し、医師と共に決める(正解) ・家族の意見を最優先にする ・標準治療なら話し合いは不要 結果、98%という非常に多くの方が正解を選択されました。言葉の認知度は高まりつつありますが、大切なのは「実際の診察室で、どう実践するか」です。

SDM(共同意思決定)とは何か?

SDM(Shared Decision Making:共同意思決定)とは、医師などの医療者と患者さんが、最新の医学的エビデンス(科学的根拠)を共有した上で、患者さんの価値観や生活背景を照らし合わせ、納得のいく治療法を一緒に選んでいくプロセスを指します。 がんの治療には「正解が一つ」とは限らない場面が多く存在します。 ・選択肢の多様化: 手術、薬物療法、放射線療法など、複数の有効な選択肢がある場合 ・副作用とQOL(生活の質): 高い効果が期待できても、副作用で「自分らしい生活」が制限される可能性がある場合 ・価値観の違い: 「1日でも長く生きたい」のか、「体への負担を最小限にしたい」のか、正解は一人ひとり異なります 科学的根拠(エビデンス)という「土台」の上に、患者さんの「人生観」という「柱」を立てる作業がSDMの本質です。

SDMに関するよくある勘違い

正解率98%という高い回答結果の一方で、実際の医療現場では以下のような誤解が生じることがあります。 1. 「標準治療だから話し合う必要はない」? 話し合いは必要です。標準治療は、科学的根拠に基づいた「現時点で最高の治療」です。しかし、それを「いつ・どのように・どの程度行うか」は、患者さんのご体調やお仕事、ご家庭の状況に合わせて調整されるべきものです。 2. 「患者が自分で決める(自己決定)」との違い SDMは、丸投げでも独断でもありません。 ・自己決定(インフォームド・チョイス): 「情報は提供しました。あとは患者さんが選んでください」という突き放した形になりがちです。 ・SDM: 医師も専門家として「あなたの価値観なら、この選択肢が合うと思います」と意見を出し、共に悩み、合意形成を目指します。 3. SDMと「インフォームド・コンセント」の違い インフォームド・コンセント(IC)が「医師の説明に対する同意」という手続き的な側面が強いのに対し、SDMはより深い「対話のプロセス」を指します。
項目 インフォームド・コンセント SDM(共同意思決定)
主観 医師による説明と同意 医師と患者の対話と協働
情報の流れ 医師 → 患者(一方向的になりやすい) 医師 ↔ 患者(双方向)
目標 手続きとしての合意 患者の価値観に沿った納得

今日からできる3つのステップ

医師を前にすると、どうしても緊張して「お任せします」と言ってしまうかもしれません。しかし、一歩踏み出すために以下のことを意識してみてください。 1.自分の「大切にしたいこと」を書き出す:「仕事を続けたい」「趣味の旅行に行きたい」「家族と穏やかに過ごしたい」など、どんな小さなことでも構いません。 2.わからないことは「質問」する:「この治療を選んだ場合、私の生活はどう変わりますか?」「もし先生が私の家族なら、どう提案しますか?」と聞くことで、対話が深まります。 3.「家族の意見」と「自分の意思」を整理する:ご家族もチームの一員ですが、中心はあくまで患者さん本人です。ご家族との会話も大切ですが、何よりご自身の気持ち・意思を大切にしてください。 もし意思決定に迷ったときは、全国のがん診療連携拠点病院などに設置されている「がん相談支援センター」で、専門の相談員に無料で相談することができます。病院の外の視点を入れることで、気持ちが整理されることもあります。 がん治療は、時に長い道のりとなります。最初の一歩を「納得」して踏み出すことは、治療への前向きな姿勢(アドヒアランス)を高め、治療の満足度を大きく左右することが研究でも示唆されています。「医師と共に決める」という選択が、あなたらしい治療の第一歩となることを願っています。

最後に:セミナーのご案内

がん情報サイト「オンコロ」が運営するYouTubeチャンネル「オンコロちゃんねる」では、がんに関する様々なセミナー動画を配信しています。今回のオンコロ・ワンクエスチョンのテーマである「SDM」についてのセミナー動画もありますので、ぜひご視聴ください。

ご案内

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