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「がん治療中の花粉症対策を教えてください」オンコロ・ワンクエスチョンvol.114

[公開日] 2026.03.11[最終更新日] 2026.03.11

オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン! その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています! ▼オンコロ・ワンクエスチョンの一覧 友だち追加

質問

「がん治療中の花粉症対策を教えてください」

結果・解説

がん治療中(抗がん剤治療、放射線治療、免疫チェックポイント阻害薬など)は、普段以上に体の変化に敏感になる時期です。そこに花粉症の症状が加わることで、治療による倦怠感や副作用がさらに辛く感じられることがあります。 「たかが花粉症」と思われがちですが、治療中の体は通常時よりもずっとデリケートです。市販薬を安易に服用したり、症状を放置したりすることは、思わぬトラブルを招く可能性があります。 今回は、治療中に花粉症と上手に向き合うための「4つの鉄則」を解説します。最後には、がん患者さん・ご家族の方からお伺いした、花粉症対策の実体験もご紹介しています。ぜひご覧ください。

1. 症状を「花粉症」と決めつけない

最も警戒すべきは、「花粉症だと思っていた症状が、実は感染症のサインだった」というケースです。特に花粉症が出やすい春先は、インフルエンザなどの感染症の流行期とも重なります。 「いつもの花粉症だから大丈夫」と自己判断せず、熱がある場合や、普段と違う違和感がある場合は、速やかに医療機関へ連絡してください。 ・見逃しの危険性:多くの抗がん剤治療(化学療法)では、投与後一定の期間、白血球(特に好中球)が減少して免疫力が低下し、非常に感染症にかかりやすくなります。この時に細菌やウイルスに感染すると、鼻水、喉の痛み、微熱などの症状が出ますが、これらは花粉症の症状と非常に似ています。 ・注意点:免疫が下がっている状態での感染症は、急激に重症化する恐れがあります。また、自己判断で花粉症薬や総合感冒薬(解熱鎮痛成分を含むものなど)を飲んでしまうと、感染症による発熱や炎症が一時的に抑えられ、感染症のサインである発熱などを見逃してしまう(不顕性化)リスクがあります。これは治療上、注意が必要な状態です。

2. 市販薬(OTC医薬品)を飲む前に必ず確認

ドラッグストアで購入できる花粉症薬(抗ヒスタミン薬など)の中には、がん治療に影響を与えるものがあります。 ・薬の飲み合わせ:抗がん剤や支持療法(吐き気止めなど)の多くは、体内の特定の酵素によって代謝(分解)されます。市販薬が代謝に影響を与えることで、がん治療薬の効果が弱まったり、予期せぬ副作用が強く出たりする可能性があります。 ・副作用の重複と増幅:抗がん剤の副作用で「口内炎」「口の渇き」「眠気」「便秘」などが出ている場合、花粉症薬の副作用(抗コリン作用など)と重なりやすく、さらに粘膜の乾燥が悪化し、痛みや感染のリスクを高めてしまうことがあります。 ・ステロイドの重複:吐き気止めなどの支持療法として既にステロイド剤を使用している場合、花粉症の薬(特にステロイドを含む点鼻薬や点眼薬など)に含まれる成分と重複し、過剰摂取になる懸念もあります。必ず主治医や薬剤師に「今飲める薬」を確認しましょう。

3. 「粘膜のバリア機能」を物理的に守る

がん治療中は、薬の影響で全身の皮膚や粘膜の再生が遅くなり、バリア機能が低下しやすくなっています。 ・目をこすらない:粘膜が薄くなっている状態で目をこすると、微細な傷から細菌が入り込み、重い結膜炎を引き起こす可能性があります。 ・鼻の粘膜保護:頻繁に鼻をかむと、鼻腔内の粘膜が傷つき、出血(鼻出血)や感染の入り口になります。柔らかい保湿ティッシュの使用はもちろん、鼻の入り口にワセリンを薄く塗って保護するなどの物理的な対策が有効です。また、最近は市販の鼻うがいも普及していますが、刺激になることもあるため、使用前に必ず主治医に確認しましょう。

4. 生活習慣で「花粉を入れない」工夫

花粉を「体に入れない・持ち込まない」ことは、花粉症対策であると同時に、感染症対策にも直結します。 ・マスクとメガネの着用:標準的な不織布マスクを正しく着用するだけで、花粉の吸入量は約3分の1にまで減少するほか、鼻腔内の保湿にも役立ちます。さらに花粉症用メガネを併用すれば、目に入る花粉を大幅にカットできることが研究で示されています。 ・衣類と帰宅後のリセット:衣類は花粉が付着しにくいポリエステルなどの滑らかな素材を選び、ウイルス対策と同様に玄関前で衣類についた花粉をしっかり払うようにしましょう。髪に付着した花粉は寝具を汚し、夜間の症状悪化を招きます。帰宅後すぐにシャワーを浴びて洗い流すことが、最も効果的な対策の一つです。 ・湿度によるバリア:室内を湿度50〜60%に保つことで、粘膜の乾燥を防ぎ、抗がん剤の影響で弱った「粘膜のバリア機能」を維持しやすくなります。

最後に:まずは主治医・薬剤師に相談

現在は、眠気が少なく他の薬との相互作用も抑えた「第2世代抗ヒスタミン薬」や、全身への影響が少ない「鼻噴霧用ステロイド薬」など、治療状況に合わせた選択肢があります。 がん治療の主役はあなた自身ですが、それを支える医療チームは、治療の効果だけでなく、あなたの「日々の過ごしやすさ(QOL)」も大切に考えています。 「花粉症くらいで…」と遠慮する必要はありません。花粉症の症状、または花粉症と疑われる症状が出たら、まずは現在のがん治療を受けている病院の主治医、または薬剤師に相談してください。 相談時のポイント ・ 「いつから、どんな症状(くしゃみ、鼻水、目のかゆみなど)があるか」を伝える。 ・ 「今まで使っていた花粉症薬」があればその名前を伝える。 ※ 局所的な薬だからと、点眼薬(目薬)や点鼻薬なら大丈夫と思いがちですが、これらも必ず報告してください。

がん患者さん・ご家族の花粉症対策

オンコロ・ワンクエスチョンにお寄せいただいた、がん患者さん・ご家族のエピソードや対策をご紹介します。 病院・医師とのやり取り ・抗がん剤治療直後だったこともあり、免疫力低下で室内でもマスクを着用していました。抗がん剤の作用が花粉症の症状も抑えてくれたのか、珍しく軽かったです。主治医からは脱毛の頭皮に対し、アレルギー反応が抑えられるように保湿ローションを処方してもらえました。 ・10年ほど前に娘がかかっていた小児科のドクターに舌下免疫療法のシダトレンを処方してもらいました。三年間毎日飲んで、三年間くらいはましでした。今は、アレグラを処方してもらっています。 ・抗がん剤治療中に、混雑しているいつもの耳鼻科に行き、感染症をもらってくるかもしれないのが怖いから、がんの主治医に頼んでいつもの花粉症薬を処方してもらいました。 ・肺がん患者です。タグリッソを飲み始めてから花粉症になった。偶然発病したのかも。アレグラは主治医に処方してもらい、アレルギー点眼薬は眼科に処方してもらっている。 治療中の症状の変化 ・抗がん剤で発疹がでて、その抗アレルギー薬が花粉症にも有効だった。 ・不思議なことにがん治療中は花粉症の症状があまり出なかった。抗がん剤の影響(効果)なのだろうかと勝手に考えていました。 ・抗がん剤前のステロイド点滴のせいか、治療中はほぼ外出しなかったからか、気にならなかった。 ・花粉が飛ぶ時期に入院していたせいか、外出しなかったため症状が軽く済んだ(ほぼ症状が出なかった)。 ・治療中は花粉症どころではなかったので、全然気にならなかった。 ・抗がん剤治療中は、花粉症が酷く出ませんでした。6年目の経過観察中の今年は、酷いです。 セルフケア・周囲のサポート ・ガンサバイバーです。昨年、抗がん剤治療中、花粉時期になりました。私自身は、いつもより、症状は軽く感じました。主治医に話し、点眼薬を処方してもらいました。極力人混みを避け、通勤時のラッシュを避けるため、グリーン車を利用する。買い物も混み合う時間を避ける。友人との会食などもこの時期は、避けました。友人も5月になったらね!と、応援してくれて嬉しかったです! ・山間部に住んでいるので、都市の病院で長期入院時は花粉症状が楽でした。花粉飛散時期はウォーキングもやめます。マスクと内服薬でやり過ごします。 ・とりあえずマスク着用です(感染症対策で年中ですが) ・マスクをした。花粉が多い日は、外出を避けた。 ・マスクを欠かさない ・もともと花粉症なので花粉の季節は洗濯物をベランダに干さずお風呂の乾燥で乾かしてます。外出時はマスク、メガネは必須で花粉の付きにくい服装にしてます。抗がん剤治療中は特に睡眠を充分に取るよう心がけていました。 ・外出を減らしたり、日中の花粉の多い時間を避けたりしている。目や鼻の症状は軽微。頭痛やだるさやお腹の調子が悪くなるので、自宅でゆっくりするようにしている。 ・外出先から帰宅したら、直ぐにシャワーか入浴をして花粉を落とします。下着だけでなく上に着ていた物も洗います。体調が悪く無理な時はそのまま休む事もあります。が、私の場合は少し無理をしても花粉を落としておいた方が後々体の負担が少なくなると思っています。 ・空気清浄機を効かせた部屋にいました。 ・普通の人と変わらないと思います。マスク、目薬、メガネ、サングラスの使用。鼻水対策にはこだわり、絶対やわらかいティッシュ。やわらかいティッシュを買いだめました。 ・抗がん剤治療中に、点眼薬を使うと目に薬剤が留まりやすくなるそうです。そのため花粉症の期間は、洗顔や洗い流すタイプの目薬を使っていました。 ・柑橘類や生姜をよくとります。祖父母がみかんを育てていて、小さい頃は、冬に食べるみかんより、夏の緑色の酸っぱい「青切りみかん」が好きでした。ざぼんや文旦や八朔も好き。冬至のゆずの後に出回る「橙」。父がお正月用のポン酢を作ってました。 橙の搾り汁をお湯で割り、砂糖や蜂蜜を入れたホットティーが好きです。レモネードもいいですね。関西なので、しょうが飴も好きです。夏はキンキンに冷やして、冬はホットで。 ただ薬によっては、グレープフルーツとの飲み合わせは注意するようにとの事なので、柑橘類をとる時には、気をつけるようにしています。 ・がん罹患以前から花粉症だったので、その時期になって症状が出たら耳鼻咽喉科で処方された薬を使ってます。がんの主治医には相談しません。自分の持ち分の範囲外だと言うことしか言ってくれないので。   ※ 本記事では、がん患者さん・ご家族の体験談をほぼ原文でご紹介しています。実際の治療や通院については、個々の状況によって異なりますので、必ず主治医や医療スタッフにご相談ください。もし主治医にご相談しにくい場合は、病院の薬剤師さんやがん相談支援センターへのご相談もご検討ください。

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