
オンコロLINEの友だちを対象に、がん患者さんやご家族の方などのご意見・お考えを共有したり、がんについて学べる1問クエスチョンのオンコロ・ワンクエスチョン! その結果と解説をがん情報サイト「オンコロ」にて公開しています!
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オンコロ・ワンクエスチョンの一覧
質問
「がんクイズ:慢性骨髄性白血病(CML)について、正しいのはどれでしょうか?」
結果・解説

今回のオンコロ・ワンクエスチョンでは、慢性骨髄性白血病(CML)をテーマにクイズを実施しました。白血病という名前は知っている方も多いですが、その小分類である慢性骨髄性白血病(CML)については、今回初めて名前を聞いた方もいらっしゃるかもしれません。
今回のオンコロ・ワンクエスチョンを通して、CMLという病気を正しく知るきっかけになれば幸いです。
クイズの正解
今回のクイズでは「CMLについて、正しいのはどれでしょうか?」というテーマに対し、選択肢の中から該当すると思うCMLの正しい説明を選んでいただきました。
正解は下記になります。回答者の多くが正解を選択されていました。記事後半では、選択肢ごとにCMLの解説をご紹介しますので、ぜひご覧ください。
( 〇 )骨髄系の血液がん(白血病)の一種である
( ✕ )週~月単位で急に進行する
( 〇 )飲み薬で治療するのが基本
( 〇 )仕事や家事を続けながら通院で治療できる
( ✕ )初期症状が明確に出る
クイズの解説
それぞれの選択肢について解説いたします。
1.骨髄系の血液がん(白血病)の一種である
慢性骨髄性白血病(CML)は、骨髄の中にある造血幹細胞(血液の元になる細胞)ががん化する病気です。
最大の特徴は、9番目と22番目の染色体が入れ替わる「転座」によって生じるフィラデルフィア(Ph)染色体です。
この染色体から作られる「BCR-ABL1」という異常なタンパク質が、白血球を無制限に増やす命令を出し続けることで発症します。以前は不治の病とされていましたが、この原因分子を狙い撃ちする薬が登場したことで、治療体系が劇的に変化しました。
2.週~月単位で急に進行する
CMLは、その名の通り「慢性」の経過をたどるのが特徴です。
病期(ステージ)は、慢性期、移行期(加速期)、急性期(芽球期)の3段階に分かれます。
・慢性期:多くの患者さんがこの段階で見つかります。進行は緩やかで、数年にわたって続くことがあります。
・急性期:放置すると、数週間から数ヶ月単位で急激に悪化する「急性転化」を起こします。
急性白血病や、CMLが芽球期へ移行した状態では、週〜月単位で急速に進行することがあります。
一方、CMLの慢性期では、適切な治療を行えば急激な進行を抑えることが可能です。
3.飲み薬で治療するのが基本
現在のCML治療の主役は、分子標的薬(チロシンキナーゼ阻害薬:TKI)という飲み薬です。
かつては骨髄移植や注射薬(インターフェロン)が中心でしたが、現在は原因遺伝子の働きを直接抑える飲み薬を毎日服用することが標準治療となっています。
効果が非常に高く、多くの患者さんで体内の白血病細胞が検出限界以下まで減少することが期待できます。
4.仕事や家事を続けながら通院で治療できる
TKIによる治療は自宅での服用が基本となるため、入院ではなく通院での治療が可能です。
従来の抗がん剤のような激しい脱毛や強い吐き気といった副作用は比較的少なく、多くの患者さんがこれまでの生活(仕事、家事、学業など)を維持しながら治療を継続されています。
ただし、薬の種類によっては、以下の副作用が出ることがあります。
・顔や足のむくみ
・発疹
・筋肉の痛み
・疲労感
これらの体調変化について主治医と相談しながら、薬を「飲み忘れない(服薬アドヒアランスの維持)」ことが、長期的な安定において最も重要となっています。
5.初期症状が明確に出る
CMLの初期(慢性期)には、自覚症状がほとんどありません。
実際、多くの患者さんが健康診断や他の病気の血液検査で「白血球数や血小板数の増加」を指摘されたことをきっかけに発見されています。
病気が進行すると、以下のような症状が現れることがあります。
・全身の倦怠感(だるさ)
・体重減少
・脾腫(ひしゅ)による腹部膨満感(胃のあたりや左脇腹の張り)
「症状がないから大丈夫」と放置せず、血液検査で異常を指摘された段階で専門医(血液内科)を受診することが、早期発見・早期治療の鍵となります。
最後に:セミナーのご案内
2026年4月24日(金)に、CMLをテーマにしたオンコロ主催のセミナー動画が公開されます。ぜひオンコロちゃんねるにてご視聴ください。
オンコロちゃんねる:YouTubeアカウントは
こちらから
講師:高久 智生 先生(埼玉医科大学病院 血液内科 教授)
公開:4月24日(金)20時
テーマ:慢性骨髄性白血病
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