コラム
オンコロの可知です。
今週、世界を見渡せば、スイスジュネーブで4月11日~14日に欧州肺癌学会(ELCC)、4月14日から18日まで米国がん研究会議(AACR)が開催しています。
特にAACRでは、非小細胞肺がん初回治療やネオアジュバントに対する免疫チェックポイント阻害薬治療に関する演題がクリニカル・プレナリーセッションとして発表され、特にオプジーボ×ヤーボイ、キイトルーダ×化学療法といった初回治療が話題を呼んでいます。
その他にも、BRCA乳がんのリムパーザの生存期間データが公表されましたが、あまり芳しくなかったり・・・
Googleによる進行がん患者診断のAI導入研究だったり・・・
これに関しては、オンコロでも今週中にできる限り記事にできればと思っています。
さて、日本の話題です。
4月18日から20日にジャパン・ライフサイエンス・ウィークという医薬品・医療機器・ヘルスケア・化学業界が集結する日本最大級のライフサイエンス総合展が開催しています。
医薬品原料からヘルステックまで12の展示会がある総合展示会となり、6万人の参加者が集うという、世界に負けない展示会だと思います。
私が、主に廻ったのは、MEDTEC Japan、Smart Health Japan(医療・ICT・在宅医療展)、ヘルスケアIT2018です。
http://www.japanlifescienceweek.com/
ただし、非常に残念なことに、がん分野にチャレンジしているブースがないのです・・・
「何たること」と思いつつ、5月15日にこの分野でサービスをローンチする予定のため、「来年はこの中の仲間入りできればいいなあ」と思いました。
その中で、興味が持てるブースがありました。
それは、韓国のJSC(
http://www.jscgames.com/)というゲーム会社です。
※URLは韓国語(少し英語で補足がある)サイトです。
この会社が手掛けるVR(バーチャルリアリティ)は、ソウル大学と共同制作した5歳から12歳児用の手術に向けるインフォームドコンセント(インフォームドアセント)補助ツール。
このVR試しましたが、ソウル大学の手術室どおりの仮想空間を実現しているのが面白いと思う一方、5歳から12歳で手術するケースがそこまで多くないのではとも思いました。
そうであれば、例えば、抗がん剤治療の仮想体験や治験の仮想体験というのもありかも??ニーズがあるかはわかりませんが・・・
いずれにせよ、VRはここのブースだけだったため、非常に興味深いし、頑張ってほしいところです。
20日まで開催していますので、興味あれば参加してみて下さい(無料です)。
可知 健太