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「Remember Girl’s Power!! 2024」Day2:がんのネガティブなイメージを覆すには、アイドルやアーティストの力が必要

[公開日] 2024.10.23[最終更新日] 2024.10.22

【寄稿】文・写真:乃木 章
日本人の生涯で、2人に1人がかかる身近な病気であるがんのうち、国が検診を勧める肺がん、胃がん、乳がん、子宮頸(けい)がん、大腸がんなどは治療法も進歩し、早期発見すれば治る可能性が高いものになっています。 しかし、小児がん、AYA世代(15歳から39歳)のがんに有効な予防、検診方法はなく、これらのがんについては、有効な治療法・治療薬の開発、臨床試験が重要とされています。 啓発対象である若い世代は、がん=ネガティブなイメージが強いため、がん体験者を直視することはもちろん、がんを話題にすることを避ける傾向にあります。そこで、がん情報サイト「オンコロ」が2016年から開催しているのが、女性シンガー、アニソン歌手、アイドルを通したがん啓発イベントです。 毎回、ステージでパフォーマンスをするアーティストにしかない発信力を活かした「トーク&ライブ」では、がんと無縁に見られる10〜20代のアイドルとがん体験者によるトークセッションが大きな反響を集めています。 2024年は通算9回目となる、小児がん・AYA世代(15歳~39歳)のがん、 臨床試験(治験)の啓発を目的とする女性アーティストによる日本最大級のチャリティーライブ「Remember Girl’s Power!!(オンコロライブ) 2024」が、東京・池袋で開催されました。
Remember Girl’s Power !! (オンコロライブ) 2024実行委員(がん体験者):清水 公一
同イベントは豊島区との共催で、株式会社サンシャインシティの協力を得て、9月7日と9月8日は池袋西口公園野外劇場グローバルリング シアターで開催されました。今年は寄付ありだけでなく、無料の観覧席にも椅子を用意して、誰もが気軽に座って訪れる配慮がされましたが、最終的には立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。
Remember Girl’s Power !! (オンコロライブ) 2024総合司会:笠井 信輔さん(がん体験者)
Remember Girl’s Power !! (オンコロライブ) 2024進行アシスタント:/佐藤 遥さん
総合司会は、がんサバイバーでフリーアナウンサーの笠井信輔さんが、進行アシスタントは元notallのリーダーである佐藤 遥さんが務めました。

■Day1:9月8日は池袋西口公園野外劇場グローバルリング シアターで開催

アーティスト陣は、アイドルグループの「Gran☆Ciel」と「Jams Collection」、伊沢 有香さん、黒木渚さんが出演。そして、さらにスペシャルゲストとして、がんサバイバーの木山 裕策さんと中西 智代梨さんが出演してパフォーマンスを披露しました。

■伊沢 有香

トップバッターを務めた伊沢 有香さんは、テレビ東京「THEカラオケ★バトル」にて5回優勝を果たし、2021年10月にU-18四天王入りした逸材。ステージ下まで降りてファンサービスをしてくれました。 当日は、「負けないで(ZARDの曲)」、「明け星(LiSAの曲)」、「Lemon(米津玄師の曲)」、「世界に一つだけの花(SMAPの曲)」の4曲を披露してくれました。

◼︎ 啓発セッション「小児がん」小児がんサバイバー:山崎理咲子

7歳の時に小児脳腫瘍と診断されたものの、現在は投薬と通院を続けながら社会人として生活している山崎理咲子さんが登壇。小児がんは寛解後も、放射線や投薬治療の影響による晩期合併症に苦しむ人が多くおり、仕事や結婚などの不安がつきまといます。山崎理咲子さん自身の体験を語ってくれました。

◼︎ Gran☆Ciel

壮大、荘厳、偉大、そして広々としたという意味のGran(グラン)と、空を意味するCiel(シエル)を合わせたグループ名で、大空のように爽やかな楽曲を中心に存在感あるギターロックを展開する「Gran☆Ciel」は、同イベントに参加する常連さんです。 当日は、「Yakusoku」、「はじまりのPARADE」、「僕らの未来へ」、「Everlong…」の4曲をかっこいいパフォーマンスでを披露してくれました。

◼︎Jams Collection

デビュー3年にして快進撃を続ける新世代の王道アイドルグループ「Jams Collection」。2024年11月12日には日本武道館での単独公演開催が決定しています。 当日は「涙、ふわり。」、「Ready→NOW!」、「青いペディキュア」、「Believe in Believer」の4曲を披露しました。

◼︎黒木渚

当日、闘病中であったパートナーとの結婚を発表した黒木渚さん。2012年スリーピースバンド「黒木渚」としてデビューしました。デビューシングル「あたしの心臓あげる」は九州限定の発売にも関わらず全国のインディーズチャートで14位、有線インディーズ チャートでは1位を獲得し、翌年から全国発売されることとなりました。英米文学や絵画で培った独特の感性を持ち、特に歌詞における表現力が強みです。 2014年からはソロの「黒木渚」として活動を開始し、同年、講談社より長編小説「壁の鹿」を刊行し文壇デビューも果たしました。 コンセプチュアルな作品作りを得意とし、アルバムと連動した小説を発表したり、小説のストーリーと紐づいたライブ演出を手掛けたりするなど、音楽・文学・空間(ライブ)の三つ巴で表現する唯一 無二の世界観を確立しています。 当日は「大予言」、「カルデラ」、「ブルー」、「アーモンド」の4曲を披露しました。

◼︎ スペシャルゲスト:木山 裕策

スペシャルゲストの木山 裕策さんは、2005年に甲状腺がんの手術をきっかけに長年の夢だった歌手への挑戦を決意。日本テレビ系オーディション番組『歌スタ!!』に出演したことで、2008年2月6日に家族をテーマにした楽曲「home」でメジャーデビューし、同年『第59回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たしました。その後も会社員と歌手の二足のわらじの生活を続け、2020年1月に個人事務所を設立。現在はキングレコードに移籍し、歌手活動と講演活動を中心とした生活を送っています。

■啓発セッション:中西智代梨

2011年HKT48第1期オーディションに合格しHKT48の初期メンバーとして活動を始めました。2014年からはAKBグループ大組閣祭りにてAKB48に移籍し、チームAのメンバーとして活躍。卒業後の現在は、バラエティスキルを活かし、バラエティを中心に活躍しています。 当日は小児がん経験者としての自身の想いを語ってくれました。

◼︎共催セッション

チャリティーライブを共催として支える企業や団体を紹介する共催セッションでは、被験者募集 (PRO)からCRO、患者調査・疾患啓発・DTCといったヘルスケアマーケティング、臨床試験に至るまで患者さんと企業とのコミュニケーションを支援する「3Hメディソリューション株式会社」執行役員の可知 健太さんが登壇。 同社はヘルスケア情報メディア運営、ヘルスケア・システム開発運営、治験・臨床試験関連サービスの大きく3つの事業展開をしています。可知さんはとくに情報を発信することの重要性を訴えました。例えば、治験・臨床試験は製薬会社が実施するため、病院の先生もどうしたら受けられるのかを知らないこともあり、過去には藁にもすがる思いの患者さんから相談も受けたこともありました。

■閉会式

恒例となる中川 和彦先生(近畿大学病院がんセンター長)からの感謝状の手渡し、実行委員長の柳澤 昭浩さんの挨拶で締めくくられました。 また、今回から閉会式後にアーティストの方々が寄付を呼びかける募金活動を導入し、多くの観客たちが協力してくれました。
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