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TikTokで闘病中の心境を発信!?小児・AYA世代の治療を取り巻く環境について

[公開日] 2019.04.12[最終更新日] 2019.04.12

がんサバイバーのSNS活用法

オンコロの鳥井です。 皆さんは、Twitter、Facebook、Instagram※をはじめとする、SNSは利用していますか? Instagram:無料の写真共有アプリ 私はTwitter、Facebookの頻度が高いですが、SNSを利用してします。ちなみに弊社に入社した新卒の8名のうち、6名がFacebookを使用したことがないらしいです笑 周りのがんサバイバーの方々もそれぞれのSNS特有の機能を活かして利用しています。 Facebookであれば、イベント開催をしたり、グループを作成して連絡ツールとして活用し、Twitterでは自分の気持ちを吐露しながら、サバイバー同士が励まし合っています。 Instagramではストーリー(投稿が24時間で消える機能)でプラスやマイナスな気持ちを投稿しています。闘病中の気持ちの変化は激しいので、24時間で自動で消えるストーリーは投稿にマッチしているのかなと思います。

ショートムービーSNS TikTokの登場

新たなSNSとして、この1年くらい10代を中心にTikTokが爆発的にユーザー数を伸ばしています。 TikTok:ショート動画の作成・投稿および投稿をシェアモバイルアプリ このTikTokを利用して、闘病を発信しているAYA世代のがんサバイバーがいます。

私が見つけたのは数名の子たちですが、それぞれ入院中に友達と遊んでいるシーンや自身の気持ちを投稿しています。 闘病を記録/発信するツールとして、ブログが15年以上前から利用されています。2017年に乳がんで亡くなった小林麻央さんの闘病ブログなどは記憶に新しいと思います。 まだまだごく少数ですが、新たにTikTokで発信するサバイバーの方々が出てきました。

新しいデバイスやサービスの登場、そしてそれに順応する若年世代

第3期がん対策推進基本計画の「がん医療の充実」でAYA世代のがんと記載されたり、2019年2月には一般社団法人 AYAがんの医療と支援のあり方研究会の第1回学術集会が開催されたりと、私がオンコロに関わりだしてから丸3年間でも大きな変化が起きています。 それと同時に、患者の置かれている環境も劇的に変化が起きています。私が治療した2014年はスマホはありましたが、病院にはWi-FiがなかったりTikTokもまだなく、Instagramを利用している人はほとんどいませんでした。 (Instagramの日本語アカウントは2014年2月に開設された) この5年でも闘病中の過ごし方に大きな変化が起きています。この変化によって、情報取集の方法も変わりますし、他者とのコミュニケーションのとり方も大きく変わってくると思います。 小児・AYA世代の問題を考えるときにこうした、取り巻く環境の変化も考慮しないといけないと感じました。ついつい、「自分の闘病中はこうだったら、今闘病中の子たちもこうだろう」と当てはめてしまいがちですが、それはいけないと痛感しました。 新しいデバイスやサービスの登場、そしてそれに順応する若年世代。彼らを巻き込んで、小児・AYA世代の問題に取り組まないといけないと思いました。
オンコロブログ AYA AYA世代

鳥井 大吾

法政大学経済学部 卒業後Webマーケティング会社に入社。営業、SEO施策、Webサイト解析、制作ディレクション業務を行う。社会人2年目で粘液型脂肪肉腫に罹患するも治療を経て復職。2016年4月に自身のがん体験を活かすべく3Hクリニカルトライアルに転職し、2019年10月までオンコロの運営に携わる。

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