オンコロの鳥井です。
皆さんは普段YouTubeで医療情報を得ますか?
オンコロでは毎月4回セミナーを開催(主催or共催)しています。そのうち、共催しているセミナー(希少がんMeet the Expertと大阪オンコロジーセミナー)は動画公開をしています。
■希少がんMeet the Expert 2018
https://oncolo.jp/rarecancer_mte2018/
■大阪オンコロジーセミナー Meeting the Cancer Experts
https://oncolo.jp/event/oos2018
動画を公開しているからには出来るだけ多くの方に見て頂きたいと思っております。もし宜しければ、希少がんMeet the ExpertとオンコロのYouTubeアカウントのチャンネル登録をお願いいたします。
(ちなみに動画の再生回数が次年開催するかどうかの判断材料になったり!)
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希少がんMeet the Expert YouTubeマイチャンネル
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オンコロYouTubeマイチャンネル
さて、再生回数を増やすためには、チャンネル登録者数を増やしたり、YouTube検索での動画の上位表示が必要です。例えば肺がんのセミナーを開催した場合は「肺がん」と検索して上位表示するなど。そこでどのような動画が上がっているか色々な疾患キーワードで調べてみました。
その後、YouTubeのトップページにいくとおすすめ動画で以下のような動画が表示されていました。これはひどいなと思い、思わずスクリーンショット!!
※エビデンスの低そうな動画が“あなたへのおすすめ”で多数表示されています
昨年12月6日に医療情報に関するGoogleのアップデートがあったのは記憶に新しいかと思います。
【医療や健康に関連する検索結果の改善について】
https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/12/for-more-reliable-health-search.html
この変更は、医療や健康に関する検索結果の改善を意図したもので、例えば医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなります。
このアップデートは一昨年前に起きたDeNA社のWELQ問題以降、不確かな医療情報がインターネット上に溢れている状況を改善するために行われました。
さらにこの流れを受け、先月には国立がん研究センターとYahoo!!が連携を発表しました。
【国立がん研究センターとヤフーが連携「Yahoo!検索」結果画面上部に「がん情報サービス」の情報提供枠新設インターネットでの正しい医療情報の入手、適切な治療選択へつなげることを目指す】https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2018/0130/index.html
スマートフォン版「Yahoo!検索」の検索結果画面上部に国立がん研究センターが運営する「がん情報サービス」が提供している病気の概要や症状、原因などの情報提供枠を新たに設けました。対象となる検索ワードは各種がんの病名などで、病気の概要や症状、原因などがまとめて上部に表示されるようになります。
YouTubeの場合、レコメンド(おすすめ)として出てくるのは、単なる検索とは違った危うさがあるように感じました。それはユーザー自身が意図していなくても情報が勝手に目に入ってきてしまうからです。
また白衣を着て、「がんはこう治す」と解説していると、今まさに治療法を探している方は信じてしまうのではないでしょうか?正しいことを言ってそうな雰囲気が出ています。
以下の状況が問題であると感じます。
不確かな情報(動画)が
・アップロード出来てしまう
・検索に引っかかってしまう
・おすすめに出てきてしまう
ちなみに、YouTubeには動画アップのガイドラインがあります。
【ポリシーとセキュリティ】
https://www.youtube.com/intl/ja/yt/about/policies/#community-guidelines
YouTubeはGoogleの傘下にあります。後々不確かな医療情報のアップ禁止がガイドラインにも加わり、現状が改善されていくのではと思って(期待して)います。