科学根拠に基づいた治験情報サイト「Healsy」を譲り受けました。


  • [公開日]2017.06.22
  • [最終更新日]2017.06.22

オンコロの可知です。

皆さんは「Healsy(http://healsy.jp/)」というサイトをご存知ですか?

がんやがん以外を問わず、新薬の治験情報を科学根拠に基づき掲載しているサイトです。

そして、この度healsyを譲り受けることになりました。

今後、healsyのコンテンツのうち、がんに関する情報は段階的にオンコロへ移行していき、Healsy自体は別の目的で使用する予定になっております。

どうぞよろしくお願いします。

何故、healsyを譲り受けたか?

healsyがオープンしたのは2016年9月。

我々は、SEO(Search Engine Optimization)という、検索エンジンで調べた時に如何に上位に掲載されるかを意識しながら運営しており、「○○がん 治験」や「薬剤名 治験」などで検索した時に上に表示されるかを重点に対策を講じていますが、その中、よく「healsy」を目にするようになりました。

サイトの中身を拝見し、「オンコロにコンセプトが似てるな」とずっと気になっていました。一方、「何を目指しているか」が良くわかりませんでした。

2年間も医療系メディアや運営していると、その医療メディアおよび運営者が「何を目指しているか」は何となくわかるようになります。

ここでいう「何を目指しているか」というのは「マネタイズの仕組み」です。

例えば、「Welq」は典型的な広告モデルです。ページビュー数(総アクセス数)を増やして、アドセンス広告や純広告が収益の大半になります。

最近騒がれている「ヘルスケア大学」も同じような仕組みでしょう。

また、似たようなサイトでは「いしゃまち」がありますが、こちらは一見広告は掲載していません。ただし、PRが多いため、純広告が中心であるとわかります。それだけだと厳しいでしょうから、統括的なコンサルティングもされているでしょう。

「Medley」は、広告やPRは一切実施しておりませんので、広告モデルでないのがわかります。ただし、遠隔診療システムである「CLINICS」をローンチしていますので、最終的には連動していくのではと予想しています。Medleyで収益をうもうとは思っていないはずです。

「メディカルノート」も広告やPRを一切実施していません。ただ、メディカルノート社は5億もの資金調達をしているため、隠し玉を持っているのは明らかです。

「治療ノート」は、アドセンス広告を実施しているものの、控えめとなります。それよりも、患者の体験談や患者同士のQ&Aを集めているためにこの辺にヒントがありそうです。

「がんのきほん」は運営者情報がほとんど記載されていませんので、アフィリエイトサイトであることが明らかです。ただ、補足しますと、Freeb社はアフィリエイターを脱却したいと考えており、我々も協業を始めております。

ちなみに「オンコロ」は、治験広告とそれに伴う治験広告事務局が収益の柱です。その他、色々と考えていますが、まだ、内緒です。
※ここまでは私の予想が含まれていますので、ご留意ください。

始めに戻りますと、「Healsy」は運営者が不明でした。また、広告もほとんど出していませんでした。我々と同じ業態を目指すにしても、最近まで『問い合わせフォーム』がありませんでした。一方、かなり高度な医療情報を取り扱っていました。

こうなると、個人レベルであろうことが予想できました。

そんなことを悶々と考えていたある日、サイト運営者の方と会うことができました。

面会時に率直に目的を聞いたところ、「医療の進歩には治験へのエントリーが大切なこと」「一方で治験の情報は世にでてきていないこと」「Welqの問題を見てある特定のワードに対してSEO対策すれば個人レベルでも力になることができると思ったこと」などをお話しされました。

私が「オンコロ」を立ち上げた理由と何となく似ています。ただ、個人レベルでそれをやろうとは思っていなかったため、単純にすごいと思いました。

そして、その人は「こういうサイトは2つも必要ないので、1つに集約した方が良い」「healsyは情報は掲載できるけど、治験参加への導線は確保できないため、今後はオンコロに協力したい」とおっしゃって下さいました。

ということで、初めて面談して1か月も経過せずに譲り受けることになりました。

今後は、healsyともどもオンコロを宜しくお願い致します。
※healsyの情報で気になる情報があれば、何なりと我々にお問い合わせください。

記事:可知 健太

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