火曜日担当の可知です。
 本日は慶応大学で開催されたSKIPセミナー#16に参加しました。SKIPとはStemcell Knowledge & Information Portalの略であり、幹細胞に関する情報を集約したポータルとなります。ようするに、幹細胞(さまざまの組織になる前の細胞)のデータバンクと言えばいいでしょうか(若干違いますが。。。)。
SKIPは、幹細胞を用いた研究や医療の最新情報への入り口を提供するサイトです。社会と協調した幹細胞研究・再生医療研究の活性化を目指し、様々な情報やサービスをご提供しています。

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 本日のテーマは、「抗がん剤開発の国際的潮流と日本の役割」と「医療・医薬品のパラダイムシフト~グローバルの中の日本の役割~」というテーマです。前者は外科医であり元グラクソスミスクライン開発本部長(現山梨大副学長)岩崎 甫 氏の講演、後者は元バイエル薬品会長栄木 憲和 氏の講演でした。

 岩崎氏の講演では、抗がん剤開発がトレンドであり、海外が台頭している現在において、日本もまだまだ負けていないという叱咤激励といった講演だったと思います。なかでも、ALKやPD-1を発見したのは日本人であり、それを臨床側への橋渡しがスムーズにいかなかった事例を例に、技術や質に長けている日本の科学者へのメッセージが詰められていたと感じました。その中で、ベンダテニブは日本のオンコロジスト中心に進んでいるというのも印象的でした。

 栄木氏の講演では、一風変わって、2020年の予測データの統計学的なデータを元に日本が取り組まなければならない事項を非常に要点よく講演されていたのが印象でした。うまく伝わらないかもしれませんが、医薬品は今後も前年比5%程度上昇していく発展産業である一方、開発領域としては非常に限られており、その点への選択と集中が非常に大切であること。また、皆がヘルスケアIT革命がおこる今後に対する備えが必要であることを訴えていたと思います。特に希少疾患領域の医薬品開発が発達するであろうことを述べられており、Patient recruitment organization(治験症例紹介事業)としても弊社もその対策は必須であると感じました。

 なお、両者の発表の中で、オンコロジー領域は重大テーマとしてあげています。オンコロとしても、患者さんのため今後のあるべき我が国のために一石を投じれればと思う講演内容であったと感じました。

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記事:可知 健太


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