[公開日] 2018.05.25[最終更新日] 2018.05.25
コラム
オンコロの鳥井です。
5/7(月)に、オンコロのコンテンツ・マネージャーの柳澤さんと一緒に千葉大学の「がんの生物学と社会学」の授業の外部講師として、講義の依頼を受けました。
受講生はこの春に大学に入学した1年生とのこと(とっても若い・・・)。
普遍教育の授業で法政学部や工学部など学生が主でした。
柳澤さんはがん対策基本法、がん情報について(特にこの10年の変化)、患者支援について講義されました。
私はがん体験者の立場からとAYA世代のがんについてがテーマです。
まずはAYA世代ってなんなのか、そして一般的なAYA世代の抱える問題について話しました。
就労であれば、
・「面接時に病気を打ち明けることができない」
・「治療の影響でフルタイムで働くことができない」
・「病気が原因で退職した」...等
人間関係や恋愛であれば、
・「周囲の人にどう伝えればいいか分からない」
・「がんと伝えられず、恋愛ができない」
・「見た目に影響が出て、一歩踏み出せなくなった」...等
その後、私の体験談を話しました。
最後は
「みなさんがこの20年間でがんに罹患する可能性は相当低いです。
ただこの20年間でがんになった人と接する機会はあると思います。
その患者の方が置かれている状況は様々ですが、今まで話した問題に直面していることをまずは知ってください。」
とまとめました。
今回の授業がどのくらい頭に残ってもらえたかわかりませんが、「学生の時にがん体験者の話を聴いたな」くらいに覚えてくれていたら嬉しいなと思います。
今回の講義で、こうした地道な活動が、10年後、20年後のサバイバーが生きやすい社会づくりに繋がると感じました。
鳥井 大吾 オンコロブログ