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【メルマガコラム】オンコロ治験情報提供の意義について [vol.57]

[公開日] 2018.03.26[最終更新日] 2018.03.26

コラム

オンコロリサーチ担当兼治験問合せ窓口責任者の濱崎です。 はじめにお礼を- 先月まで実施しておりました「がんの治療環境に関する意識調査」について、 1,385名もの方に協力いただきました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。 現在、結果の取りまとめ及びレポート作成を行っております。 なんとか今月末には公開できるよう頑張ります。 興味深い結果発表ができると思います。 さて、この調査ですが、実はオンコロの実現したいことと関係する重要な質問を加えておりました。 それは 「最初の治療を行う前に医師から臨床試験(治験)に関しての情報提供はありましたか?」という質問です。 偶然にもこのコラムを書く直前にあった治験問合せの電話が、 まさに我々の実現すべきことの理由となっているものでした。 問合せの電話は、トリプルネガティブ乳がん患者さんのご家族の方からでした。 地方にお住まいの方で、ステージ4で複数の抗がん剤をすでに実施して、 効果がなくなり、治療を探していました。 「トリプルネガティブ乳がん、治験」というキーワードでオンコロにたどり着いたようです。 さらに話を進めていくと、 この方はトリプルネガティブ乳がんの治療の難しさを理解されており、 治療開始前に医師に「治験はないのですか?」とお尋ねになったそうです。 でも主治医からは「ありません」という返事だったとのことです。 もし、この方が治療開始前にオンコロへ連絡をいただけていたのならば、 参加の可能性のある治験は案内が出来ておりました。 (※決してこの先生を否定しているわけではありません。 治験情報に関わるあらゆる環境がこのような事態を起こしていると考えております。) オンコロの実現したいこと、それは 「治療開始前に参加可能性のある治験を選択肢の一つとしてすべての患者さんに知ってもらうこと」 今回の問合せは1例にすぎません。 これまでの2年以上に及ぶ治験問合せでどれだけの患者さんの後悔を目の当たりにしたことか。 調査の話に戻りますが、 今回の調査で治験情報提供の現状が見えてきました。 治験情報の提供に関しては様々な問題が存在することを理解しています。 でも誰かが変えていかなければならないと思います。 誰がやる?それをやるのはオンコロです。 濱崎 晋輔
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